日本ハム・松本剛がマー君撃ち意欲 日米通算190勝右腕が相手の新球場開幕戦に「意地でも勝ちたい」

[ 2023年2月14日 10:50 ]

<日本ハム・キャンプ>フリー打撃に励む松本剛(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムが新球場「エスコンフィールド北海道」で迎える今季開幕戦、3月30日の楽天戦の相手先発が田中将に決まった。これ以上の相手がいるだろうか――。楽天・石井監督が明言したというニュースは、沖縄・名護キャンプ中の松本剛の耳にもすぐに届いた。「これまでも、大事な試合を何度も投げてきている投手。僕たちも100%の状態でいけるようにしたい」。練習後、球場から宿舎へ戻る坂道で歩みを止め、率直な思いを明かした。

 「制球がいいという印象がある。昨年対戦しているから(田中将の投球を)分かっていることもあるけど、向こうも(こっちのことを)分かっている。とにかく一本打ちたい。143分の1という考え方はない。その試合は意地でも勝ちたいと思っています」

 日米通算190勝を誇る大投手。絶対に負けられないというプレッシャーがあるはずなのに、昨季首位打者はうれしそうだった。田中将がメジャーに挑戦する以前は、打席で勝負したことがない。「球威は昔の方があったとみんな言っているが、今はどの球種でもカウントを取るし、どのカウントからも組み立てられる」。そんな球界屈指の力を持つ難敵からも昨季は6打数2安打、打率・333と自慢のバットコントロールを発揮してみせた。

 開幕投手として投げ合う加藤貴も「大舞台にも慣れている投手なので、自分も雰囲気にのまれないように、しっかりと練習していい緊張感で投げたい。0点で抑えれば、負けはない」と表情を引き締める。昨年4月19日の投げ合いでは、9回をわずか90球で完封勝利を飾るなど、直接対決の印象も悪くない。

 05年には駒大苫小牧の2年生エースとして、北海道に夏の甲子園2連覇という快挙をもたらした田中将の人気は今も健在だ。だからこそ、松本剛は目を輝かせる。「(田中も)相当気合入ってくるでしょうし、大一番で強い投手ですし、凄い楽しみです」。3月1日には新球場で初練習を行う。グラウンドに立てば、その気持ちはさらに高ぶるだろう。(横市 勇)

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