ソフトB 最大のライバル・オリックス叩きに奇策 “初もの”で勝つ!!

[ 2023年2月14日 07:10 ]

アップするソフトバンク・有原(撮影・岡田 丈靖)
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 オリには“初もの”を――。ソフトバンクの藤本博史監督(59)が宮崎キャンプ第3クール3日目の13日、今季の開幕2カード目となる4月4日からのオリックス3連戦の先発プランを明かした。昨季は勝率で並びながらリーグ優勝を奪われた最大のライバルに、昨季対戦がないか、少ない投手をぶつける奇策だ。新加入組の有原航平投手(30)を筆頭に、ジョー・ガンケル投手(31)、ドラフト2位新人の大津亮介投手(24=日本製鉄鹿島)も浮上。敵の虚を突く。

 口ひげ監督に妙案あり。2年連続でリーグ優勝を奪われている宿敵に、意表を突く。藤本監督は、開幕2カード目、4月4日の火曜日からの敵地オリックス3連戦に“初もの”先発陣で臨む奇策を用意する。

 「前半にオリックスと当たるケースが多い。それを考えたら投げていない投手が一番いいですよね。投げている投手の防御率が悪いもん、だって。新しい戦力がオリにはいいんかなというのもある」

 次にオリックスとぶつかる5月2日からの3連戦も同じく火、水、木曜日だ。最初のカードで好成績を収めれば、ローテーションを替えずにすむ。

 候補には右腕3人が挙がる。3年ぶりにNPB復帰した有原、阪神から加入したガンケル、社会人出身のドラフト2位ルーキーの大津。イニングイーターとして勝ちパターンに持ち込むことができるのが最大の利点だ。

 この日、ガンケルは2度目のブルペン入りで約30球。昨季の交流戦ではオリックスに完投勝利を収めている。有原はオリックス戦通算16勝7敗と好相性。新人の大津は奇策中の奇策といえるが、7球種を自在に扱う実戦派。昨季の先発陣には少なかったタイプだ。

 開幕投手に先んじて開幕2カード目の先発を考えるのは、オリックスを最大のライバルに設定しているため。「(開幕カードの)ロッテにはほぼ相性はいいので、まずオリを叩かないとね。去年、叩かれたので」。昨季は優勝マジック「1」としながらリーグ最終の10・2ロッテ戦で敗れ、同勝率のオリックスに直接対決の差でゴールテープを切られた。パ・リーグで昨季ソフトバンクが唯一、10勝15敗で負け越した相手。「初めて目から変な汁が出た」と悔し涙を例えた藤本監督は、入念にスタートダッシュへ策を練る。

 「打撃は水もの。7、8、9回(の投手)がいいので、つなぐためには先発が頑張ってもらわんと。接戦に持ち込めば、オリにいい勝負ができる」。7回を又吉、松本裕らの国内組。8回をモイネロ。9回はオスナの勝ちパターンに持ち込む。負けず嫌いで“なにわ男子”でもある指揮官は雪辱戦に重きを置く。「オリックスをやっつけるにはいろいろと考えてやっていきたい」。投手コーチとの熟考は続く。 (井上 満夫)

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2023年2月14日のニュース