巨人・菅野 復活へ“足固め” 右足をプレートに沿って固定する新フォーム着々

[ 2023年2月14日 05:30 ]

ブルペン投球する菅野(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 右足をプレートに沿って固定したまま踏み替えない。巨人・菅野はイメージを「足を後ろに引かないワインドアップ」と表現する。復活を期す新フォーム。ブルペンで確認しながら、71球を投じた。

 昨季までは右足の先を打者方向に向けて構え、投球動作に入った際にワンステップしてから三塁側へと向けた。いわゆる「踏み替え」を行っていたが、今季はシンプルな動作で投球。「間違いなく、いい方向に向かっている」と手応えを語る。

 メリットは多い。1つ目は何よりフォームの軸がぶれずに安定すること。右足を大きく動かすことなく固定することで、しっかりと体重を右足側に乗せてから投球することが可能。菅野も「よりボールに力が伝わりやすいと思う」と実感する。2つ目は他の動作に集中できること。「(軸足の向きを)シフトする時に、右足(の位置やバランス)が決まらなかったり、探ってしまう部分がやっぱりある。(踏み替える作業がなくなり)他のところに意識を持っていける」と利点を挙げる。

 21年は6勝、昨季は10勝で、ともに防御率は3点台。沢村賞2度、最多勝3度の実績を誇る菅野にとっては決して満足できない成績が続き、チームも2年連続でV逸している。今回のフォームは大リーガーに多い効率的なフォームで「自分の形になるにはもう少し(時間が)必要。まだ5、6割」という。妥協することなく理想を追う。再び絶対的なエースとして君臨し、チームを頂点に導くため。(神田 佑)

 ▼巨人・原監督(新フォームで投球練習を行った菅野について)ロスのない、スッキリした投げ方で、気分良さそうに投げていた。老け込む年ではない。若々しく投球してほしい。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月14日のニュース