【阪神・才木×浜地ぶっちゃけトーク(1)】掲げた公約、互いに守るものは「勝ち」と「浜地」

[ 2023年2月14日 05:15 ]

お互いへのメッセージを色紙に書き、笑顔を見せる浜地(左)と才木(撮影・後藤 大輝) 
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 阪神の才木浩人投手(24)と浜地真澄投手(24)の16年ドラフト同期入団コンビが13日、本紙のWインタビューに応じ“アレ”へ向けて共闘を誓った。ともに伸び盛りの若虎は先発、中継ぎの軸として必勝リレーの結成を“公約”として力強く宣言。かつてはチーム内で不仲説もささやかれてきた2人が、ツイッターで募集したファンの質問に答えるなど、腹を割って語り合った。 (取材・構成=遠藤 礼)

 【才木×浜地ぶっちゃけトーク(1)】

  ――こうやって対談するのは…。
 浜地 (即答で)3回目です!初めてって言ったほうがいいですか。
 才木 じゃあ、僕は初めてで(笑い)。

 ――いきなり会話がかみ合ってない。
 才木 じゃあ間を取って1・5回目で。

 ――普段はなんて呼び合ってる。
 浜地 昔は浩人だったんですけど、周りが「才木」と呼んでいるんで、僕も才木になってました。
 才木 僕は真澄っすね。ずっと。これからは“マッスー”って呼んでいこうかなと思っているところです。
 浜地 僕も浩人に戻そうかな。

 ――昨年7月3日の中日戦(※1)で才木投手が1159日ぶりの白星。好リリーフした浜地投手が試合後に自ら記者に対して「今日は話しますよ!」と名乗り出たのが印象的だった。
 才木 え?どういうこと?
 浜地 (才木が)勝つと思っていたので、そこに驚きはなかったですけど、自分も勝ちに貢献できるポジションになりつつあったので一緒に勝ち試合で投げられたのは良かったですね。一緒に投げた試合もなかったので思うところもあって…。ちょっとしゃべりたいなと。
 才木 これは胸アツですね…。そういう一面なさそうなので意外ですよね。
 浜地 そんなドライじゃないし!
 才木 結構、クールにいくので。
 浜地 結構(僕は)人情味あふれるタイプなんすよ。隠しているだけで。
 才木 でもうれしいすね。後で部屋に行って抱きしめようかなと思います。

 ――1軍で、2人で勝ちに貢献できたのはうれしい。
 才木 うれしいですよ。同い年で同期(入団)で一緒に入ってきて、頑張ってきて、勝ち試合で投げられたのはうれしい。

 ――入団後はチーム内で不仲説が流れていたが…。
 浜地 それは想像にお任せします。
 才木 好きなように思ってください。

 ――今年、お互いに公約を掲げてほしい。
 浜地 才木の勝ちは絶対に守ります!
 才木 じゃあ、浜地のことは俺が守ります!
 浜地 そこ(で言うこと)は勝ちでつなぎますとかやろ。
 才木 浜地が出てくるまでは僕が投げます!長いイニング投げるということです。
 浜地 僕も(出番は)後ろの方にいればいいということね。
 才木 もちろん!僕が5回で代わって6回から浜地とかあり得ないからね。

 ――今年はどんな活躍を。
 浜地 やっぱりキャリアハイを目指したいというのはあります。昨年の成績だけで見ると、自分でもよくやったなというのがあるので、それは超えたいなと。昨年一年の経験を生かして、それを、もう一回超えたいのでキャリアハイですね。防御率もホールド数も全部です。
 才木 僕は1年間ローテーションを守ること。それは最低限ですね。後は25試合ちゃんと投げられたら規定投球回も見えてくるし、防御率とかもある程度は良い数字が出てくると思う。その中でより良い数字を出せたらもっといいかなと。=(2)に続く=

 ◇才木 浩人(さいき・ひろと)1998年(平10)11月7日生まれ、兵庫県出身の24歳。須磨翔風では甲子園出場なし。16年ドラフト3位で阪神入団。17年1軍デビュー。19年に右肘を故障。20年オフに右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けて育成選手契約。昨季5月に支配下選手に復帰し、9試合で4勝をマーク。1メートル89、86キロ。右投げ右打ち。

 ◇浜地 真澄(はまち・ますみ)1998年(平10)5月25日生まれ、福岡県出身の24歳。福岡大大濠では甲子園出場なし。16年ドラフト4位で阪神入団。新人の17年に腰を痛めたため、1軍デビューは19年。昨季は3年ぶりに1軍に定着。中継ぎで自己最多の52試合に登板して1勝3敗21ホールド。1メートル85、92キロ。右投げ右打ち。

 ※1 バンテリンドームで行われ、3―0で阪神が勝利。支配下復帰後初登板の才木が先発し、5回を5安打無失点で勝利投手。浜地は3点リードの7回に4番手で登板。1回を1安打無失点でホールドがついた。

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