【阪神・湯浅、語る(2)】侍選出、栗山監督からの電話「焦りました。クリスマスイブなので余計に」

[ 2023年2月14日 06:46 ]

22年11月のオーストラリア戦で登板した湯浅
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 侍ジャパンの一員として3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦う阪神・湯浅京己投手(23)が、スポーツ5紙の共同インタビューに応じた。適応を図るWBC球についてや、選出時にかけられた栗山監督からのメッセージなど、大舞台を控えるアツアツ右腕が思いを語った。 (取材・構成 阪井 日向)

 【湯浅、語る(2)】

 ――10月からWBC球を使用。扱いづらさは
 「一球、一球結構違うので。9日のシート打撃(登板)でも、(ブルペンでの)ピッチングだったらボール変えないじゃないですか。(シート打撃では)新球が来た時に原口さんに投げた時と、海吏(島田)さんに投げた時の新球(の感覚)が違う。海吏さんの時はめっちゃしっくり来ていたんですよ。原口さんの時はめっちゃ(ボールが)でかく感じて滑る感じがして、一球、一球全然違うなというのは改めて感じました。普通本戦だったら(球審が)揉んでくれているじゃないですか。余計何もされていない新球が来たので、ちょっと難しかったですね」

 ――改めて難しさを実感した
 「どうなっているかも、その時になってみないと分からないし。だからいろいろなことを想定してやりたいなと改めて9日のシートで投げて思いました。だから10日のブルペンでも2球持って、途中で変えたりしながらやりました。2球とも違いました」

 ――WBC使用球を普段から触るようにしているか
 「触らないですね。逆にあれよりでかいボールを持っていた方がいいかなと。ちっちゃく感じるように。でかいボールというか、違うボールを持ったりしています。ちっちゃいバスケットボールみたいなのを朝のアップで使っている。あれを握った後に(WBC球を)握ったらちっちゃく感じるので、そういう工夫じゃないですけど、やろうかなと」

 ――今キャンプでNPB球使うタイミングは
 「この前のサインプレーとか。めちゃくちゃ投げやすかったです(笑)。球がいく、最後の一押しできるって。やっぱ(WBC使用球は)でかいから、日本のボールで持っている場所で持ってもちょっとずれます」

 ――栗山監督の印象は
 「凄く体のことを気使ってくれている。本当に心配してくれていたんで。『体大丈夫?』とか、毎日のように聞いてくれていた。話していてもすごい優しいですし、すごく人が良い人だと思っています」

 ――選出の電話ではどんな声をかけられたか
 「『体大丈夫?』って(笑い)。ほんまっすよこれ(笑い)。『体大丈夫?元気?』と言われました。全然元気なので『元気ですよ』って言ったら、『世界一になるために力を貸してくれませんか』という感じで言われました。(電話が来たときには)トレーニングしていました。小幡とトレーナーの人と」

 ――急に知らない番号から電話が
 「はい。とりあえず出て、そしたら『栗山です』と。焦りました。クリスマスイブなので余計に。いいクリスマスプレゼントをもらったなって」

 ――WBCと阪神でW優勝は中野と2人しかできない。そこへの思いは
 「もちろん世界一になりたいですし、タイガースでも「アレ」したいんで。本当にそういう権利を得られたことは光栄ですし、本当にチームに貢献できるようにというか、自分が一生懸命腕振るだけだと思うので。両方、しっかりチームに貢献できるように頑張りたいです」

 ――ダルビッシュや大谷から話を聞ける
 「普段は同じチームでできない方ばかりなので、自分にとってプラスでしかないと思いますし、本当にいろいろ球種もそうですけど、トレーニング方法とかどんな気持ちで試合に臨んでるとかいろいろ聞きたいなと思っている。そういった意味で期間を無駄にはしたくないですし、もっともっと成長したいと思っているので。いろいろ聞いてみたいです」=(3)に続く=

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