ダルビッシュ WBC開幕投手プラン!3.9中国戦、万全ローテで16日準々決勝の登板可能

[ 2023年2月14日 03:00 ]

09年WBC開幕戦の中国戦で力投するダルビッシュ
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 「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で侍ジャパンの世界一奪還に向けた初戦となる3月9日の中国戦(東京ドーム)の先発をパドレスのダルビッシュ有投手(36)が務めるプランがあることが13日、分かった。5人の大リーガーで唯一、17日の宮崎強化合宿初日から参加する予定。前回世界一に輝いた第2回大会も経験している右腕が順調に段階を踏めば、大事な開幕マウンドに上がる可能性はある。

 3大会、14年ぶりに世界の頂点を目指す侍ジャパン。その第一歩を刻む大事な初戦の先発候補にダルビッシュの名前がある。3月9日の中国戦。舞台の東京ドームは侍ジャパンの世界一を信じる多くのファンで埋まることが予想され、必ず勝利しなければならない。

 1月下旬に自身のツイッターで17日の宮崎強化合宿の初日から参加することを表明した。既に栗山監督に「(先発でも救援でも)何でもやります」とおとこ気を見せている。2大会連続で世界一に輝いた09年大会は同じ中国を相手に開幕投手を務め、最後は不慣れな守護神も務めるなど貢献も、やはり最も輝きを放つのは先発だ。25日~3月4日に組まれる壮行試合はWBC管轄外で大リーガーは出場できず、実戦登板のチャンスは大会直前の3月6、7日の強化試合(阪神、オリックス戦)のみ。それでも日米通算188勝の右腕は仮に実戦登板がなくてもシート打撃などで仕上げる覚悟も持つ。

 4日にサンディエゴでのファンイベントに登場した際に「ちょっと気負い過ぎ。戦争に行くわけじゃない」と若いチームに諭すように話し「年齢は一番上。いろんな若い選手とコミュニケーションを取れたら」と語っていた。今回は歴代最多タイの5人の大リーガーが参加するが、エンゼルス・大谷ら他4人は大会直前まで合流できない。合宿初日から村上、佐々木朗らとコミュニケーションを深め、経験などを還元する考えで「みんなと一緒にプレーできるのが凄くうれしい」とも語っていた。1月には日本ハムの後輩にあたる伊藤とサンディエゴで合同自主トレ。常に後進に考えや知識を伝えることを使命と考える。

 仮に中国戦に投げたら中6日で16日の準々決勝へ向かうことも可能。1次ラウンドA組を突破した強国と米国行きの切符を懸けた一発勝負で、最も大事な一戦へも万全のローテーションで上がれる。

 9日には所属するパドレスが新たに6年契約を結んだと発表した。42歳で迎える28年シーズンまで、総額1億800万ドル(約142億5600万円)という大型契約は選手としてだけでなく、人間としても評価されている証拠だ。今回も侍ジャパンのために早期合流を決断。他の先発要員である大谷、山本、佐々木朗の調整次第で流動的な部分もあるが、東京ドームの開幕マウンドに上がる候補であることは間違いない。

 【WBC日本代表の過去の開幕投手】

 ☆06年上原浩治 中国との初戦を5回7安打2失点。4回に2ランを被弾したが、5回1死満塁のピンチは遊併打。球数制限ジャストの65球で降板。

 ☆09年ダルビッシュ有 前年に行われた08年の北京五輪に続いて開幕投手を務め、中国を相手に4回を46球、無安打無失点の好投。

 ☆13年田中将大 ブラジルとの初戦に登板し、2回をわずか23球、4安打1失点。初回にわずか7球で先制を許すなど本領発揮ならず。

 ☆17年石川歩 キューバ相手に大役を担い、4回を58球で2安打1失点。12アウト中、8個をゴロアウトに仕留めた。

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