DeNAキャンプ企画 高城俊人の「宜野湾“ジョー”熱リポート」 第3回は「ジョーの左手」ヨロシク!

[ 2023年2月14日 11:30 ]

記者と手のひらの分厚さを比較するDeNA・高城氏
Photo By スポニチ

 昨年11年間の現役生活を終え、今季から1軍用具担当補佐兼BC(ブルペン捕手)に着任した高城俊人の「宜野湾“ジョー”熱リポート」3回目。今回は「ジョーの左手」登場です。

 ・ ・ ・ ・

 皆さんこんにちは、高城です。今回は“本職”ブルペンキャッチャーの話です。まず、記者さんと比較した僕の左手の写真を見て下さい。キャッチャーミットをはめる左手を側面から見ると、凄く分厚い。記者さんの2倍くらいの厚さかな。学生時代から球を受け続け積み上がった分厚い「手」です。

 今キャンプは投手とのキャッチボールも含め、連日約200球は受ける。ブルペンでは140キロを超える球を受け続けます。現役時代より多い。衝撃を受ける左手自体が、もう「ミット」です。

 でも新人ブルペン捕手の洗礼も浴びています。衝撃に耐えて長持ちするように、現役時代よりも芯の硬いミットを発注しました。ところが硬いことが影響し、捕球時の衝撃が左手に強く響く。毎球手が痛い。衝撃を避けキャッチングしていたら、捕り方もおかしくなっちゃった。左人差し指の第二関節付近に血豆もできた。この箇所の血豆は初めて。苦労しています。

 だけど、現役時代バッテリーを組んだ仲間の球を受けるのはうれしい。(17年日本シリーズで組んだ)浜ちゃん(浜口)も(持ち味の荒れ球がなく)制球がだいぶまとまっている。投げる体力もあるし、球が強い。

 一番驚いたのは大貫。ヌッキーとは現役時代組んではないのですが、直球の威力が凄い。12日のヤクルトとの練習試合(浦添)前には、(先発の)阪口の球を受けました。すると“阪口頑張れ”と思う。まさに「サポート」スタッフです。

 ライブBPの捕手では良い球を受けると、打者は「この球をどう打つのかな」と思う。でも佐野が簡単にセンター前ヒットを打つ。やはり佐野って凄いと。新鮮な見方です。

 捕手人生、いろいろなことをこの左手が受け止めてきました。新米ですが、左手を大事にして“みんな頑張れ”の思いで球を受けます。でも本当に、今は左手痛いんだよなあ。

 ◇高城 俊人(たかじょう・しゅうと)1993年(平5)5月3日生まれ、福岡県出身の29歳。九州国際大付では3度甲子園出場。11年春に準V。同年ドラフト2位でDeNAに入団。DeNA1期生となった。18年シーズン途中に白崎とともに、赤間、伊藤と2対2の交換トレードでオリックスに移籍。20年DeNA復帰。プロ通算11年で347試合、打率・172、4本塁打、38打点。1メートル76、83キロ。右投げ右打ち。   

続きを表示

2023年2月14日のニュース