阪神「先発の岩貞」19日初実戦 宝刀チェンジアップ復活へ「餌まきでも投げたい」

[ 2023年2月14日 05:15 ]

阪神・岩貞
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 先発に再転向する阪神・岩貞が、今後の実戦テーマに配球パターンの練り上げを掲げた。14日にフリー打撃に登板し、19日の韓国・サムスン戦(練習試合)で自身にとっては今春初の実戦マウンドに上がることが濃厚だ。

 「(実戦では)配球のセット(パターン)をどれだけつくれるか。単体の球種ではなく“これを投げた後のこれ”みたいなものを先発仕様につくっていく」

 配球で一つのアクセントとなるのがチェンジアップだ。中継ぎだった昨年は封印しており、先発転向で再び配球に加える。昨秋からキャッチボールで試投を開始し、今キャンプも精度向上に励み「ブルペン投球の範囲なら満足いくものになっている。ストライク率では思っている以上に投げられているので」と手応えを得ている。

 自己最多10勝をマークした16年には勝負球に使い奪三振を量産して156奪三振を記録。再び宝刀として駆使することは変わらないが“用途”は増えそうだ。「制球力もあの時(16年)より絶対に上がっている。餌まきでも投げたい」。勝負球以外の選択肢にも加えながら“鉄板”の配球セットをつくり上げる。

 「チェンジアップのような前後のボールはバッターの反応があって初めて評価されるので」。待ちに待った実戦マウンドで、進化した「先発・岩貞」がベールを脱ぐ。(遠藤 礼)

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2023年2月14日のニュース