11勝目の戸郷「前半は良かったんですけど、後半に失速…」と反省も 決勝スクイズは「びくびくしました」

[ 2022年8月25日 21:34 ]

セ・リーグ   巨人2―1中日 ( 2022年8月25日    東京D )

<巨・中>11勝目の戸郷は笑顔でポーズを決める (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人の4年目右腕、戸郷翔征投手(22)が中日戦(東京D)で11三振を奪って8回6安打1失点と好投。リーグ単独2位に浮上し、自身初となる11勝目(6敗)をマークした。戸郷はこれが区切りのプロ通算30勝目。

 初回先頭から6者連続奪三振をマーク。3回先頭の7番・土田も三振に打ち取れば小山正明(阪神)が1956年3月27日の広島戦で達成したプロ野球記録へ66年ぶりに並ぶところだったが、3球目カーブを打たれて投手強襲安打に。「あと1人」で66年ぶりとなるプロ野球タイ記録を逃した。だが、3回の無死満塁、6回の1死満塁をともに無失点に抑える粘りの投球。5回には自らセーフティースクイズ(記録は安打)も成功させて決勝点を挙げ、勝ち切った。

 試合後、盛大な拍手を浴びながら颯爽とお立ち台に上がった戸郷は満面笑みで「ありがとうございま~す!」とまずはファンにあいさつ。「いやー、前半は三振がいっぱい取れて…ちょっと焦ってましたけど、いいピッチングができました」と照れながらも初回先頭からの6者連続奪三振について聞かれると「いや~っ!」と思わず噴き出し、さらに照れ笑い。「僕もできると思ってなかったので。とりあえず初回だったんで、ちゃんと後の回でしっかり抑えられるようにと思いながら投げてました」と振り返った。

 あと1人でプロ野球記録を逃したことについては「全っ然意識してなくて」とニッコニコの戸郷。「三振を狙いにいったら足に当たったので真面目に投げようと思いました」と反省の弁も口をついた。ラストの8回を投げ切った場面では思わずガッツポーズも出たが「前半は良かったんですけど、後半に失速…失速というかピンチが多かったので、何とか今年テーマでやっている“粘る”ということを目標に頑張りました」。初球でセーフティーバントを決めて決勝点を叩き出したシーンについては「あれ、たまたま決まったんで。勝ち越したかったので。何とか…びくびくしましたけど…決めれました!」とうれしそうに声を張っていた。

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