日本ハムが「上下反転打線」で反撃 7連敗も新庄監督「成長していると思います」

[ 2022年8月25日 06:00 ]

パ・リーグ   帯広 ( 2022年8月24日    日本ハム4―5オリックス )

<日・オ>選手交代を告げベンチに下がる新庄監督(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは年1回の「道東シリーズ」で勝利を挙げることができなかった。7回日没コールドでオリックスと引き分けた23日の釧路に続く帯広でのゲームで惜敗した。

 濃霧に包まれた釧路から、晴天に恵まれた帯広へ。天気のようにこの日は試合展開も一転し、前半から動いた。0―0で迎えた4回、先発の上原が味方の連続失策が絡んで2点を許す。しかしその裏、新庄監督が考案した新打線が機能した。

 2死から5番・上川畑が中前打で口火を切ると、近藤が右前打で続いて一、三塁の好機を演出。続く松本剛の中前適時打で1点を返すと、清宮は32打席無安打を脱する右前適時打と一挙4連打で同点に追いついた。「お、いいぞいいぞ!これや!と思って」と指揮官も大興奮。さらに今川の強烈な遊ゴロが失策を誘い、この回、下位打線で逆転に成功した。

 作戦通りの得点劇だった。この日は通常の1~3番、4~9番の打順を反転。指揮官は「後ろにプレッシャーをかけて、精神的に相手投手を疲れさせようかなと」と狙いを語る。1~3番には郡、アルカンタラ、万波と一発のある選手を置き、相手バッテリーが一息ついたところに“第2のクリーンアップ”が仕掛ける二重攻撃で畳み掛けた。

 「上下反転打線」は奏功したが、5回には上原が3失点を許すなど4回2/3を8安打5失点(自責3)で降板。9回に近藤の左越え6号ソロで1点差に詰め寄ったものの勝利は逃した。新庄監督は「惜しいではいけないけど、惜しいね。でも経験のないチームが接戦できているのは、成長していると僕は思います」。試合結果まで好転とはいかず今季最多タイの7連敗となったが、道東で確かな手応えはつかんだ。

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2022年8月25日のニュース