巨人・戸郷惜しい!66年ぶりプロ野球記録に「あと1」 初回先頭から6者連続奪三振、7人目カーブで投安

[ 2022年8月25日 18:36 ]

セ・リーグ   巨人―中日 ( 2022年8月25日    東京D )

<巨・中>先発する戸郷 (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人の戸郷翔征投手(22)が中日戦(東京D)に先発登板。プロ野球記録に「あと1」と迫る初回先頭から6者連続奪三振をマークした。

 初回、1番・岡林と2番・溝脇をともにフォークボールで空振り三振に斬って取ると、3番・阿部は高めスライダーで見逃し三振。2回は4番・ビシエドを内角高め148キロで空振り三振に仕留め、5番・平田と6番・福田をともにフォークボールで空振り三振に斬って取った。

 ここで初回から6者連続奪三振となり、スタンドには早くもどよめきが。3回先頭の7番・土田も三振に打ち取れば小山正明(阪神)が1956年3月27日の広島戦で達成したプロ野球記録へ66年ぶりに並ぶところだった。だが、3球目カーブを打たれて投手強襲安打に。「あと1人」で66年ぶりとなるプロ野球タイ記録を逃した。

 8番・石橋には146キロ直球を中前打され、無死一、二塁。相手先発右腕の9番・高橋宏が送りバントした打球は戸郷自ら処理したものの三塁へ悪送球して無死満塁とし、6者連続奪三振から一転、大きなピンチを招いた。だが、打順が1番に戻って岡林をフォークで空振り三振。溝脇の投ゴロは自らの好フィールディングで三走・土田の本塁生還を阻止し、2死満塁までもちこんだ。

 だが、この守備で打球が戸郷の右手親指付近に当たるアクシデント。戸郷はアウトを取った後にマウンドに座り込んだ。慌てて捕手の大城や全内野陣、桑田投手チーフコーチ、トレーナーが駆け付ける中、戸郷は気合の入った表情で投球練習を2球。初球はワンバウンドしたが、2球目はストライクゾーンに入り“大丈夫”と合図を出して続投となった。すると、ここで打席に入った阿部をフォークで空振り三振。無死満塁を無失点で切り抜け、再びスタンドを沸かせた。

 戸郷は前々回登板した10日の中日戦(バンテリンD)で自己最多の12奪三振で8回5安打1失点と好投し、今季10勝目。昨季まで2年連続9勝に終わり、通算8度目のチャレンジで待望のプロ初2桁勝利をマークした。前回登板した18日のDeNA戦(横浜)では佐野に2本塁打され、8回途中8安打4失点で6敗目。この日の試合で勝つと、プロ4年目で節目の通算30勝目となる。

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