オリ・中川圭“風を味方に”逆転V弾 霧の釧路でのモヤモヤ…一夜明けて帯広で晴らした

[ 2022年8月25日 04:45 ]

パ・リーグ   オリックス5―4日本ハム ( 2022年8月24日    帯広 )

<日・オ>青空の下ガッツポーズの中川圭(撮影・高橋茂夫)
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 前日の「霧の街」釧路で見舞われたモヤモヤを一夜で払しょくした。オリックスは好機で着実に加点し逆転勝ち。中嶋監督は「向こうのミスのあとでね。取り返すという意味では非常にいいと思う」と手応えを口にした。

 立役者は中川圭だ。2―3の5回2死三塁で逆転の3号決勝2ラン。実は打ち直しの一発だった。

 「助かったなあって」と振り返ったのは3ボール1ストライクからの5球目、上原の低めカットボールを一塁ファウルゾーンへ打ち上げた場面だ。一塁・清宮が風を読み切れず目測を誤り捕球失敗。直後の6球目、真ん中付近のスライダーを左中間へ放り込んだ。

 「風に乗ったおかげで伸びてくれた」と中川圭。釧路では左翼ポール際への大飛球が風に流されてファウルになったが一転、帯広では味方につけた。

 その釧路では3イニング連続で満塁機を逸するなど13残塁の拙攻が響き、日没コールドで手痛いドローに終わった。この日も0―0の4回に、2つの敵失などで1死満塁を築きながら宗が一ゴロ。2死となり不穏な空気が漂いかけたが、若月が左翼線へ先制2点打を放った。停滞気味だった打線を活性化させた一撃。中嶋監督からは「危なかったけどね、満塁恐怖症が出ていたから」とユニークな言い回しで称えられた。

 今季最多タイの貯金5。首位とのゲーム差は、前日の西武との3差から、ソフトバンクとの2・5差に接近した。「(釧路では)もらったミスで点を取れなかったけど、今日は進入禁止のマークがなかったね」と指揮官。逆転でのリーグ連覇へ、中嶋オリックスが突き進む。(湯澤 涼)

 ▽オリックス、23日の日没コールド 釧路で行われた日本ハムとのデーゲーム。先発の山岡と近藤、阿部のリレーで7回まで5安打無失点と好投する一方、打線は3回から3イニング連続の満塁機を凡退で逸するなど、毎回13残塁の拙攻で無得点。7回終了後に強風と濃霧で視界が暗くなり、照明設備のない同球場では試合続行が困難となったため、午後4時7分、規定により「日没コールド」で0―0の引き分けに終わった。1軍戦の日没コールドは19年8月28日、日本ハム―西武戦(釧路)以来3年ぶりの珍事だった。

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2022年8月25日のニュース