広島・松山 延長劇打でサイレントトリートメントの祝福 「おっさんが引っ張れるように頑張ります」

[ 2022年8月25日 22:12 ]

セ・リーグ   広島3-2ヤクルト ( 2022年8月25日    神宮 )

<ヤ・広>10回、代打・勝ち越し打の松山(右)をサイレントトリートメントで迎える広島ベンチ(撮影・村上 大輔)
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 広島は25日のヤクルト戦で勝利し、連敗を「6」でストップ。負ければ今季ワーストタイとなる7連敗で、借金も今季最多を更新する9までふくらむ目前だったが、延長10回に勝ち越した。

 殊勲者は松山だ。会沢の犠打失敗で流れを失ったかに思われたが、直後に矢野が右前打を放つと、2死一塁で代打・松山がヤクルト・梅野から左中間への適時二塁打を放ち、二塁ベース上でガッツポーズした。ベンチに戻ると、サイレントトリートメントで祝福され、最後はもみくちゃになって歓喜の輪をつくった。

 先発陣は大瀬良、床田、アンダーソンを不振や故障で欠き、加えてコロナ禍で秋山、菊池涼など主力野手も複数離脱する苦境。浮上の雰囲気がなかなか出てこない中で、ベテランがチームを勇気づける一打となった。

 以下、試合後の松山のヒーローインタビューから。

 ―ナイスバッティングでした。2死一塁の打席だったが、どんな思いで。
 「チャンスになったら行くと言われていたんですけど。まあ、ちょっとバント失敗で流れが悪い所で、矢野が出てくれて、何とかアツ(会沢)のバントをカバーしてやろう、と思って、強い気持ちで行きました」

 ―先日のマツダスタジアム(17日の中日戦)でのサヨナラ打も初球。きょうも初球を仕留めた。
 「とにかく自分のバッティングは初球からどんどん振っていくもの。きょうもそれができてよかったです」

 ―感触は。
 「手応えはまあまあ良かったので、抜けてくれるかなと思いました」

 ―おそらく、きょうも鹿児島のおじいちゃん、おばあちゃんが応援していたはず。何か伝えたいことはありますか。
 「いや(笑)。とにかく、また明日からも頑張れるように、みんなでチーム一丸となってやっていくだけだと思っています」

 ―連敗ストップ。ファンへ。
 「本当に苦しい戦いが続いていますが、まだまだみんなあきらめていないし、ここからまだいけると思っているので、しっかりみんなで力を合わせて、また明日からも、おっさんがしっかりチームを引っ張れるように頑張っていきたいと思います」

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