ソフトB・正木が自慢の強打でプロ1号「最高の結果になって良かった」5連勝で首位奪還に貢献

[ 2022年8月25日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―3楽天 ( 2022年8月24日    楽天生命 )

<楽・ソ>4回、正木がプロ初本塁打を放ちベンチの出迎えに笑顔を見せる(撮影・篠原岳夫)
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 ソフトバンクのドラフト2位新人、正木智也外野手(22)が24日、楽天戦でプロ初本塁打を放った。4回2死から辛島のスライダーを捉えて左翼席へ運んだ。0―1で迎えたこの回は増田珠内野手(23)の2点打で逆転し、正木の一発で点差を広げたが、7回に同点に追い付かれ延長へ。11回に谷川原健太捕手(25)の犠飛で勝ち越し、チームは5連勝で首位に浮上した。

 延長11回1死三塁から前日23日に4安打4打点した谷川原が決勝の左犠飛。新型コロナウイルス感染で離脱中の師匠・柳田から譲り受けたバットで連日の活躍を見せ、「主力が抜けたから負けるというのは嫌なんで必ず勝つという気持ちでした」とヒーローインタビューで喜びを口にした。

 主力野手を7人欠く中、若手の奮闘が頼もしい。0―1の4回無死二、三塁からは5年目の増田が追い込まれてから2点適時打。その後、2死走者なしとなったが、ドラフト2位ルーキーの正木が辛島が投じた初球のスライダーを捉えてプロ初本塁打。「最高の結果になって良かった」と笑った。

 慶大では4番打者として昨年の全日本大学選手権優勝にも貢献した正木。強打の右打者として期待されたが、春季キャンプで右肘などを痛めて出遅れた。1軍と2軍を行き来し、20日に昇格していた。7月12日以来のスタメンに抜てきされると、プロ38打席目で待望の一発。自慢の強打を示し「凄いうれしいですが、ここからどんどん本塁打を打つ。打たないといけない打者と思うし、そういうタイプなので貢献していきたい」と胸を張った。

 若タカたちは、指揮官の焦りも帳消しにした。2点リードの7回1死一、三塁で打席には今宮。2球目にバントの構えを外し、一塁走者・甲斐が二盗を狙う偽装スクイズが読まれた。この回は2死満塁としたが、グラシアルが三振に倒れて流れを失った。若手主体のオーダーをファーム施設の地になぞらえ「筑後ホークス」と命名した藤本監督も「1・5キロくらい痩せたかも分からん。こちらのベンチのミスもカバーしてくれた。若手がみんな頑張ってくれているよ」と感謝した。

 2カード連続の勝ち越しを決めて今季4度目の5連勝。0・5ゲーム差だった西武が敗れたため、7月28日以来の首位に浮上した。ヤングホークスは日増しにたくましくなっている。(井上 満夫)

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2022年8月25日のニュース