大谷らしい選択は…トラウトとともにエンゼルスを引き上げ、世界一を目指す道

[ 2022年8月25日 02:30 ]

<レイズ・エンゼルス>ベンチで厳しい表情の(左から)大谷、ネビン監督代行、トラウト(撮影・大森 寛明)
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 【記者の目】モレノ・オーナーも出席した17年12月のエンゼルス入団会見。エ軍を選んだ決め手を、大谷は「本当に縁みたいなものを感じた」と語り、当時のチーム力や地域性などではなく「気持ちの部分で、エンゼルスにしたいなというものが僕の中に出てきた」とも言った。

 「気持ちの部分」で突き動かされた大谷が、トレード以外ですんなり移籍を選択するとはどうしても思えない。当時チームを選んだ基準は、二刀流を含めどれだけ自分を必要としていたか。複数の大リーグ関係者によれば、今も大谷は考えは変わっておらず、不必要な年俸の高騰も望んでいないという。

 大谷の根底にある、この「気持ちの部分」が重要だ。名門球団、常勝球団で毎年ポストシーズンを戦って世界一を目指すのか、低迷するエンゼルスを主砲トラウトとともに引き上げて世界一を目指すのか。もちろん、最終的にさまざまな他の事情が絡む可能性もあるが、大谷らしい選択は後者だと思っている。(MLB担当・柳原 直之)

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2022年8月25日のニュース