阪神、夏の虎の怪!?連夜の零敗で京セラ主催8連敗…さっぱり打てない“新鬼門”68イニング適時打なし

[ 2022年8月25日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―4DeNA ( 2022年8月24日    京セラD )

<神・D> 試合に敗れ、力なく引き揚げる阪神ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 8連敗から脱出して4連勝をした阪神の勢いはどこへ行ったのか。2位DeNAに2戦続けて零敗を喫した。コロナ陽性の中野が18日に、大山が19日に戻り、前日23日に近本が復帰。野手勢ぞろいで連勝を伸ばすプランが、音を立てて崩れた。

 「(選手の状態が)万全じゃないっていうことだけでは言い訳にできない。自分たちで万全にしていかないと。それは俺も含めてね。言い訳にはならないでしょう」

 矢野監督も首をかしげたくなるほど、とにかく打てない。左腕・浜口の丁寧かつ緩急を付けた投球に、打線は打たされ、引っかけさせられ、詰まらされ、凡打の山を築いた。

 唯一のチャンスだった4回2死一、二塁は原口がチェンジアップに投ゴロ。投手が入江に代わった4点を追う7回は、無死一、二塁をつくったものの、本塁は遠かった。今季23度目の零敗。63年に喫した球団ワーストのシーズン24度の零敗に、26試合を残して王手をかけた。

 これで、相手先発がサウスポーだと9連敗。さらに、セ・リーグ相手だと、京セラドーム大阪で勝てなくなる。ホームゲームは8連敗だ。ビジターだった交流戦のオリックスには3連勝したにもかかわらず、同一リーグだとからっきし打てない。3月25日開幕ヤクルト戦の4回を最後に、この球場では本塁打と犠飛はあっても、なんと68イニングも適時打が出ていない。

 この日2万4358人が入り、今季の主催試合199万8134人になった。きょう25日に、12球団最速で200万人に到達する。この日の客席には、無料招待された野球チームの少年・少女の姿が多く見えた。2位と7差、首位ヤクルトと11差という厳しい数字が横たわっても、ファンの声援に応える使命は変わらない。(倉世古 洋平)

 《球団ワーストあと1》阪神の2試合連続零敗は8月12、13日の中日戦(京セラドーム)以来5度目。今季の零敗は23度目となり、あと1度で球団ワーストの63年24度に並ぶ。京セラドームの零敗6度はすべて主催試合で、甲子園の8度に次ぐ多さ。有利なはずの準本拠と本拠地で過半数を喫している。

 《京セラD最多8敗》今季の京セラドームは25日のDeNA戦1試合を残して3勝8敗。97年の同球場開場以降、シーズン8敗は08、09年の7敗を上回り最多。きょうも負ければ3勝9敗の勝率.250で、02年の勝率.286(2勝5敗)を下回る。

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2022年8月25日のニュース