ロッテ・二木、今季2勝目 朗希代役で意地の7回零封「野手が援護してくれたのが大きかった」

[ 2022年7月9日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6ー1オリックス ( 2022年7月8日    京セラD )

<オ・ロ>力投する先発の二木(撮影・奥 調)
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 朗希不在の間に、ロッテ・二木が猛アピールに成功した。立ち上がりから直球が走った。だから、フォークも生きた。7回2安打無失点で、この日の登板前まで防御率リーグトップだった難敵・山岡との投げ合いを制し、4月2日以来となる今季2勝目を飾った。

 「野手が援護してくれたのが大きかった。山岡とは同い年で負けたくなかった。今日、もし駄目だったら自分の出番はどんどんと後になっていくと思う」

 初回2死一塁では吉田正を低めのフォークで空振り三振。4回2死一塁は5球全て速球を続けマッカーシーを遊飛に打ち取った。若手の台頭に加え4月にぎっくり腰を発症して離脱。復帰登板だった前回6月17日の日本ハム戦も4回途中で4失点だった。そんな中、ちょうど1週間前の1日の楽天戦で佐々木朗が右手中指のマメをつぶすアクシデント。「朗希がマメをつぶしていなかったら今日の先発はなかった」という右腕が必死で右腕を振り白星をもぎ取った。

 上位を必死に追うチームは40勝に到達し、今季最多タイの貯金2。井口監督も昨季に開幕投手を務めた実力者を「二木の意地の投球だった。残り試合でローテーションに入ってほしい」と評した。背番号はエースの称号ともいえる18。たった2勝で満足するような男ではない。(横市 勇)

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