“鷹キラー”日本ハム・石井、延長10回決勝弾 今季4発中3発ソフトバンク戦

[ 2022年7月9日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4ー2ソフトバンク ( 2022年7月8日    ペイペイD )

<ソ・日>延長10回2死二塁、右越え本塁打を放った石井はガッツポーズをしながらグラウンドを回る(撮影・中村 達也)
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 日本ハムの石井一成内野手(28)が延長10回に自己最多タイとする4号決勝2ラン。今季初の3安打に同最多タイ3打点の活躍を見せ、今季最長4時間12分の死闘に決着をつけた。首位・ソフトバンク戦は打率・316と好相性で、今季4本塁打のうち3本を同戦でマークするキラーぶりを発揮してチームを2連勝に導いた。

 何としても勝ちたかった。この日は当初の予定通り松本剛、野村が休養で先発を外れていた。主力不在で負けたとは言われたくない。そんな中で主役を張ったのが石井だった。

 「何とかレイ(二塁走者のヌニエス)を還したいという気持ちだけ。(投手の津森は)真っすぐがいいので、真っすぐに合わせてタイミングを取っていた」

 延長10回2死二塁。1ボールからの2球目の147キロ直球をファウルにしたが、新庄監督は「あのスイングがあったからあの本塁打がある」と強いスイングに予感めいたものを感じたという。3球目はスライダーだったが、タメをつくってすくい上げた打球は右翼テラス席に飛び込んだ。「あんなに飛ぶとは思っていなかった。気持ちも乗って、いってくれて良かった」。石井は右拳を突き上げてダイヤモンドを一周した。

 打率は・246だが、得点圏では・358と勝負強さを発揮。「安打が出ているということはいいことだと思うので、続けていきたい」とうなずく。

 上沢のためにも白星で報いたかった。上沢は7回を終えた時点で119球に達していたが、志願して8回のマウンドへ。同点とされたものの、今季最多133球を投げ、同最多10三振を奪って7回1/3を2失点と力投した。1点リードを守り切れずに「チームに申し訳ない」とわびたエースの姿にナインが奮起し、一丸で首位チームから白星をもぎ取った。

 新庄監督も上沢の気迫あふれる投球に「上沢くんの“次の回もいきたい”という気持ちが大事」とねぎらった。前日の田中のプロ初勝利から、この日は投打がかみ合っての2連勝。この1勝を浮上のきっかけとしたい。(東尾 洋樹)

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