【中村武志氏の視点】なぜ…広島・遠藤の9回続投に違和感 ブルペンが見える宇都宮で巨人に隙与えた

[ 2022年5月17日 22:05 ]

セ・リーグ   巨人3X―2広島 ( 2022年5月17日    宇都宮 )

<巨・広>9回、降板する遠藤(撮影・白鳥 佳樹) 
Photo By スポニチ

 広島・遠藤の9回続投に違和感を覚えた。球数は8回を終えて109球。広島には絶対的な守護神の栗林がいるから交代すると思っていたし、万全を期して勝つなら栗林だ。

 ところが、佐々岡監督は2―0で迎えた9回1死満塁で、遠藤を打席に立たせた。普通なら代打の場面だ。この時点で栗林が使える状態ではないという異変を感じ取ったし、実際にコンディション不良と聞いて納得した。

 巨人は逆転への機運が高まった。宇都宮の地方球場でブルペンは外。栗林が肩をつくっていない姿を見て投げないと確信しただろう。対照的に広島側は隙を与えたことになる。守護神を使えない上に、リリーフ陣も決して状態が良くない。佐々岡監督も遠藤に全てを懸けたのだろうが、巨人打線は甘くはない。連打で無死一、二塁とされたが、交代するならこのタイミングだった。ワンテンポ遅れたし、無死満塁にして代えるのなら、佐々岡監督は腹をくくって遠藤に任せるべきだった。(スポニチ評論家)

続きを表示

この記事のフォト

2022年5月17日のニュース