日本ハム“ビッグボス打線”だ!4回に今季リーグ最多一挙9得点

[ 2022年5月2日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム9―3ロッテ ( 2022年5月1日    ZOZOマリン )

<ロ・日>4回、今川は2ランを放ちナインの出迎えに笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムは1日、ロッテ戦で4回に今季リーグ最多となる1イニング9得点のビッグイニングを演出し、9―3で快勝した。新庄剛志監督(50)は「ビッグボス打線?」とひねりなしの命名。リーグ最多27本塁打の破壊力で、伝統のビッグバン打線復活の期待を抱かせ、阪神とともに今季10勝に到達した。

 ここぞで集中力を大爆発させ、一気に試合を決めた。「あのミス(失策)から9点も入るんだから面白いよね」。新庄監督がそう振り返ったのが、4回の猛攻だった。

 4回に1イニング2失策した相手のミスに乗じ、積極打法で一気に畳みかけた。防御率リーグトップの左腕・ロメロの連続無失点を26回1/3で止める、1イニング9得点の猛攻だった。この回の6安打中4安打が追い込まれる前に捉えたものだった。ロメロが今季初めて浴びた本塁打となったアルカンタラの3ラン、代わった右腕・小沼から今川が放った2ランはいずれもファーストストライク。今川は「もうイケイケでしたね。初球からガンガン振っていこうというチーム方針が長打の多さにつながっている」と振り返った。

 この2発で開幕11カード連続本塁打とし、昨季リーグワーストで唯一の2桁本塁打(78)だった打線が、リーグトップの27本塁打。「どんだけ打つねん。(リーグで)断トツでしょ?初球からガンガンいきなさい、というのは多分プラスになっていると思う」と指揮官はチームに浸透する意識に胸を張った。

 90年代後半、猛打で「ビッグバン打線」と称された日本ハム打線。新庄監督は「ビッグボス打線?ビッグバン?何か聞いたことあるな。どこのチーム?日本ハム?それは知らん」と元祖を知らずに笑わせた。

 指揮官の古巣の阪神と並んで10勝到達。借金9の最下位と苦しい戦いだが、可能性を秘めた打線は期待度もビッグだ。(東尾 洋樹)

 ▽ビッグバン打線 98年の田中幸雄、片岡篤史、ウィルソン、ブルックスらをそろえた強力打線の愛称。86年に英国が実施した証券売買手数料の自由化など、証券制度の大改革「ビッグバン」にならい、当時の日本では「金融ビッグバン」が流行語に。それを打線に例えた言葉で、球団が公募して決定。00年には小笠原道大、オバンドーも活躍し、打撃10部門でリーグトップを記録した。 

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