巨人 菅野に続き投打の柱が…坂本抜き打線 東京ドーム阪神3連戦で9年ぶり3連敗

[ 2022年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―8阪神 ( 2022年5月1日    東京D )

<巨・神>9回、岡本和(右)は空振り三振に倒れ、最後の打者となる。左は梅野(撮影・河野 光希)
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 巨人は主将の坂本離脱が響き、4安打で得点は1点のみ。今季初の3連敗を喫した原監督の言葉が、チームの苦況を物語っていた。

 「こういう時こそ、起死回生のヒーローみたいのが出てこないとね」

 7回までは1―2と接戦を演じていたが、8回に登板した鍬原が2安打2四球で4失点。9回にも2失点し、大敗となった。前日も同点の7回に登板した今村が、2/3回を1安打5四球で6失点。だが指揮官は「もうちょっと楽な状態で。もう少し追加点を」と中継ぎ陣を責める代わりに、3連戦で2、3、1得点と機能しなかった攻撃陣に奮起を求めた。

 エース菅野に続き、主将坂本も故障で欠く状況。試合前練習ではベンチ前で腰をかけて見守ることが多い指揮官だが、この日は違った。坂本の代役・広岡を呼び止めて助言を送り、投手陣が練習する外野までわざわざ足を運び、今村と話し込むなど、積極的に立て直しに動いた。

 だが、それも実らず東京ドームの阪神戦では、13年5月6~8日以来9年ぶりの3連戦3連敗。主力離脱と伝統の一戦での3連敗というダブルショックで、チームには停滞ムードが漂ってきた。試合後には桑田投手チーフコーチが、救援陣と緊急ミーティング。「テーマである四死球を減らすことを、もう一度頭に入れて取り組もう」と基本に立ち返ることを強調した。

 9年前にも味わったゴールデンウイークの宿敵相手の惨敗。まだ2・5ゲーム差の首位だが、指揮官が救世主を求める状況に追い込まれている。(花里 雄太)

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2022年5月2日のニュース