福岡大が春連覇 60回目の頂点! 先発の木下「むちゃくちゃ緊張」も隙与えない投球

[ 2022年5月2日 05:30 ]

九州六大学野球   福岡大1-0西南大 ( 2022年5月1日    光陵グリーンスタジアム )

<西南大・福岡大>優勝を決め、歓喜の輪を作る福岡大ナイン
Photo By スポニチ

 3試合が行われ、福岡大が西南大を1―0で下し、昨年に続く春連覇、リーグ通算60回目の優勝を決めた。2位の九国大、北九大、西南大が敗れて4勝4敗となったため、7勝1敗の福岡大が7、8日の最終週で連敗しても抜かれない。福岡大は6月6日開幕の全日本大学野球選手権(神宮・東京ドーム)に出場する。

 1―0の競り勝ち。優勝を決めた福岡大ナインは二塁ベース付近で歓喜の輪をつくった。昨秋3勝のエース・村上を欠きながら最終週を待たずに決めた優勝は、それまで出番の少なかった同じ4年生投手の踏ん張りが原動力だった。

 この日は木下が大学3度目の先発。「優勝が懸かる試合になったので、むちゃくちゃ緊張して制球も乱れた」。それでも6回を投げて2安打。二塁を踏ませず西南大打線につけ入る隙を与えなかった。

 福岡舞鶴高では遊撃手で、大学入学後に投手に転向した。最終学年を前に一念発起して投球を磨き、「村上がいないマウンドを守り抜く」と初勝利を含めて2勝をマークした。同じく右肘を手術し、リハビリを乗り越えて2勝を挙げた4年の西山と投手陣を支えた。

 堀壮太監督は「昨秋は村上と藤松(卒業、現KMGホールディングス)の2枚看板だったが、今季は村上も戦列を離れ、その分みんなで頑張ろうという気持ちが強くなった」と伏兵たちの台頭を喜んだ。チーム一丸で握ったリーグ通算60回目の優勝を引っ提げ、6月の全日本選手権では4強入りした昨年を上回る成績を目指す。(中島 泉)

続きを表示

2022年5月2日のニュース