阪神 9年ぶり東京ドームで同一カード3連勝 矢野監督「ウチの野球を敵地でできたのが大きい」

[ 2022年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8-1巨人 ( 2022年5月1日    東京D )

<巨・神> 8回、糸井の2点適時打に大喜びの矢野監督(左から3人目)ら阪神ベンチ(撮影・大森 寛明) 
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 やっと10勝に乗せた。リーグ最遅は26年ぶり。31試合目での到達は、87年39試合(27敗2分け)、91年の34試合(24敗)に次いで球団史上3番目に遅い。歴史的出遅れを表す負のデータの一つでも、今季初の6連勝が阪神・矢野監督の心を明るくした。

 「粘り強くいきながらね。投手の頑張りが大前提としてありながら、つなぐとか、足も使えたし、そういうウチの野球を敵地でできたのが、今後に向けて大きいと思う」

 采配もさえた。シューメーカー対策で左打者を多く並べて10点を奪った前日から一転、左腕高橋のため組み替えた。2番二塁で起用した山本が美技を連発。1点優勢の8回無死一、二塁では代打から左翼に就かせていた高山に犠打。梅野の申告敬遠で満塁になってから満を持して糸井を代打で送り込み、追加点を奪った。

 「俊(高山)のバントとか、嘉男(糸井)のタイムリーとか、島田の出塁とか、ヤス(山本)もスタメンで出て、全員が絡んでいる。またムードが良くなっていくかな、と」

 巨人はミスや四球を連発。首位と最下位があべこべのような内容だった。巨人に同一カード3連勝は18年5月25~27日(甲子園)以来、東京ドームに限れば9年ぶり。最大16あった借金は10まで目減りし、「ビッグウエーブにしていきたい」と連呼した。最大8ゲーム差だった5位・DeNAとは2・5差。波は確実に来ている。(倉世古 洋平)

≪阪神の13年東京ドーム巨人3連戦全勝≫5月6日の初戦は能見が2失点完投。1―2の4回に西岡の犠飛で追いつき、5回に新井貴のソロで勝ち越し。6回には投手の能見がプロ初本塁打を放った。

 7日はスタンリッジが完封。3回藤井彰の先制ソロ。新井貴の4回3ラン、7回ソロの一発攻勢で5得点して杉内を攻略した。

 8日は2―1の9回、久保が逃げ切れず同点も、延長12回に代打・桧山が右翼線へ勝ち越しの適時二塁打。07年9月以来6年の東京ドームの巨人戦3連戦全勝を飾った。

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2022年5月2日のニュース