ソフトBが12残塁で4連敗 好機で見逃し三振の若タカに藤本監督激怒 「振らなかったら何もならない」

[ 2022年5月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1-2楽天 ( 2022年5月1日    楽天生命 )

<楽・ソ>降雨コールドで敗戦、ベンチでぶ然とした表情の藤本監督(撮影・篠原 岳夫)
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 前日はバッテリーに、この日は12残塁の打線に指揮官の雷が落ちた。ソフトバンクは1日、楽天に1―2で6回途中降雨コールドゲームで敗れた。残塁はここまで計220でリーグワーストだ。好機に柳町達外野手(25)、野村勇内野手(25)が見逃し三振に倒れ、藤本博史監督(58)はバットを振らない若タカに苦言を呈した。今季初の4連敗となり首位・楽天とのゲーム差は4に開いた。 

 16時01分。降雨コールドが告げられると、藤本監督はベンチの椅子を蹴り上げた。6回までに9安打も12残塁の打線に激怒。今季220残塁はリーグワーストとなり、もどかしさを抱いた。

 「残塁が多すぎるよね。5回の攻撃は見事やったけど、4回まで全て得点圏に(走者が)いっている。ヒットは出ているけど、そういうところの一本。バットを振らなかったら何もならない」

 プレーボールから降りしきる雨。いつ、試合が終わってもおかしくない悪天候だけに先制点は奪いたかった。初回は2死満塁で柳町が、2回は2死一、二塁で野村勇がいずれも見逃し三振。がむしゃらさが足りない若タカに「先制点を頭入れておかないと。コールドゲームになる可能性も始まった時から分かっている。早いチャンスを物にしないと、こういう結果になっていく」と苦言は止まらなかった。

 悪い流れは走塁にまで及んだ。0―2の5回1死一塁、中村晃が三塁線を破る左前打。一塁走者のグラシアルは果敢に三塁を狙い、ヘッドスライディング。タイミングはセーフだったが、ぬかるんだ土の影響でベースを通り越し、タッチアウトとなった。

 それでも、柳町、上林の連打で2死満塁とし、今宮が「スリッピーなグラウンド状況なので、低い打球を打つイメージをした」と中前適時打。2死満塁からは勝負手として甲斐に代打・牧原大を送ったが、空振り三振。結局、この回はオール単打の5連打も、痛恨のタッチアウトが響き、わずか1得点で終戦した。

 打線の勢いは雨にかき消され、計31分間の中断を挟み6回途中に無念のコールドゲーム。「9回までやっていたら、もうちょっと何とかなっていたかも。天気には逆らえないね」と藤本監督。西武に連敗し首位攻防で乗り込んだ仙台でも楽天に連敗。今季ワーストの4連敗となり、楽天とは今季最大の4ゲーム差。流れを変えるポイントゲッター誕生が浮上の鍵を握りそうだ。(福井 亮太)

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2022年5月2日のニュース