サヨナラ勝ちを呼ぶ男だ!小林陵侑 野球少年時代の憧れ新庄ビッグボスに“共感”

[ 2022年4月11日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2楽天 ( 2022年4月10日    札幌D )

札幌ドームで始球式を行ったスキー・ジャンプの小林陵侑(球団提供)
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 北京冬季五輪のスキー・ジャンプ男子個人ノーマルヒル金メダリスト、小林陵侑(25=土屋ホーム)が日本ハム―楽天戦(札幌ドーム)で始球式を務めた。3季ぶり2度目のワールドカップ(W杯)個人総合優勝にも輝いた、札幌市在住の世界一ジャンパーが本紙に観戦記を寄稿した。

 最後まで勝つと信じていました。前回の札幌ドームでの始球式の時もサヨナラ勝ち(※)。再び劇的な幕切れで、とても興奮しました。

 試合前、ビッグボスに初めてお会いしました。雰囲気が良く、素敵な方でした。発言や行動も最高だと思います。いろいろなことにトライして、失敗して、次に生かすことは凄く大事なことだと思います。シーズン前の会見では、目の前の一試合一試合、一勝一勝を大切にしていき、シーズンの優勝いけるんじゃねぇ、という感じでいきますと。僕も同じなので共感しました。現役時代はもちろん知っています。小学3~6年の頃に野球をやっていて、憧れの選手でした。

 今は結果が出なくて苦しいとは思いますが、これも経験の一つになっていくはずです。僕もW杯で30位以内に一度も入れなかった悔しいシーズンを思い出します。きっと、また強いファイターズが見られると思います。

 3年ぶりの始球式はジャンプよりも緊張しました。プレーと言われる前に足を上げてしまい、投球もすっぽ抜けた。70点です。ユニホームに入れた名前の「BIGROY」は元々「ROY」というあだ名があって、BIGBOSSをちょっとまねしようかなと(笑い)。前回の始球式も上沢さんが先発で、ブルペンでお会いして「楽しんで!陵侑がマウンドにいたら笑っちゃうかも」と言葉を掛けられました。チャンスをもらえれば、次はストライクを入れたいですね。来年、新球場で投げてみたいです。

 今季は最高のシーズンを送ることができましたが、来季はW杯でまず1勝。また始球式に呼んでもらえるように頑張ります。(スキー・ジャンプ選手)

 (※)19年3月29日の日本ハム―オリックス。小林陵が始球式を務めた開幕戦は延長10回、日本ハムが中田のサヨナラ満塁本塁打で勝った。

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