ロッテ・朗希快挙に“先輩”野田浩司氏も脱帽「取るべくして取れた」日本タイ19K

[ 2022年4月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―0オリックス ( 2022年4月10日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>完全試合達成の佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 テレビで最初から見ていたけど、凄いの一言。三振記録を塗り替えるとしたら、佐々木君だと思っていた。分業制で先発完投も珍しくなった今、105球でパーフェクトとは理想的。コントロールが本当に良くなったと感心した。ストレートは速いし、当たっても振り遅れてファウルにしかならない。フォークもたぶん揺れるような軌道で、空振りを取るべくして取れている。

 僕の19三振も4月の千葉。あの球場はセンターからホームに吹く風が、はね返って投手にとっては向かい風で球に変化を与える。同じような条件だったのかもしれない。でも、僕は19三振取っても9回に追いつかれて勝利投手にはなれなかった。佐々木君はその意味でもさすが。世の中はまだコロナで大変だけどプロ野球から明るい話題を提供できたのも大きいと思う。いずれまた、とんでもない投球をしてくれると思う。楽しみです。(元オリックス投手)

 ▽オリックス・野田の19奪三振 95年4月21日のロッテ戦(千葉マリン)。6回まで毎回の14奪三振を記録し、7回には愛甲、五十嵐、山下を3者連続三振に仕留めて17奪三振のプロ野球タイ記録(当時)を達成。8回に平野をフォークで空振り三振に打ち取り、33年ぶりに奪三振記録を塗り替えた。最終的に9回162球、6安打1失点、19奪三振で降板。試合は延長10回の末1―2で敗れ、勝利投手は逃した。

 《兆治の「16」超え球団新》1試合19奪三振は95年4月21日ロッテ戦(千葉マリン)の野田浩司(オ)と並ぶ2人目のプロ野球タイ記録。ただし、野田はこの試合で勝ち負けがつかず。佐々木朗は最多奪三振の勝利投手になった。また、ロッテでは79年6月8日近鉄戦で村田兆治の16奪三振を抜く球団新記録。1試合16奪三振以上は21人目で、ZOZOマリンで達成したのは04年松坂大輔(西)らを含め4度目。球場別ではナゴヤの3度を抜き最多になった。

 13者連続奪三振は57年梶本隆夫(阪急)、58年土橋正幸(東映)の9者連続を64年ぶりに塗り替えるプロ野球新記録。チームでは6者連続が最多(複数あり)で球団記録を倍以上更新した。

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