日本ハムまたサヨナラ!新庄ビッグボス後継者・近藤が延長10回劇打

[ 2022年4月11日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2楽天 ( 2022年4月10日    札幌D )

<日・楽>10回、サヨナラ二塁打を放つ近藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハム・新庄監督は打席に向かう近藤に強い念をぶつけた。決めてくれ――。延長10回1死二塁、近藤も「“ここだ”と思い打席に立った」と振り返る。2ボール2ストライクから松井裕の内角カーブを捉え、右中間へのサヨナラ二塁打。仲間から手荒い祝福を受けたヒーローを、指揮官も笑顔で出迎えた。

 開幕前、新庄監督は近藤を自身の後継者に指名した。発展途上の若手が多い中で数少ない看板選手。自身の現役時代の定位置である中堅として起用しているが、昨季までほとんど経験がない。3月25日の開幕ソフトバンク戦では自身の代名詞とも言える赤のリストバンドもプレゼント。「チームの要、先頭に立ってというところだと思う」と意気に感じていた近藤が、バットで勝利をもたらした。

 この日の先発メンバーは「さらにいいものが出てくるんじゃないか」との理由でコーチ陣に決めさせた。自身が期待するようにコーチ陣も4番に清宮を指名。先制の中越え二塁打を放った4回は3ボールから低めのチェンジアップを空振りも追い込まれてから同じコースの同球種を捉えた。新庄監督が再三「振れ」と指摘していた3ボールからの積極性を実践した清宮は「空振りがあった分、タイミングを合わせていけた」と手応えを語った。

 早くも今季2度目のサヨナラ勝ちも、まだ3勝目。先を見ずチーム一丸で戦っていく。(清藤 駿太)

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2022年4月11日のニュース