九国大サヨナラ勝ち リーグ戦初勝利の河野監督「粘って勝てたのは大きい」

[ 2022年4月11日 05:30 ]

九州六大学野球   九国大10-9福岡大 ( 2022年4月10日    久留米 )

九州六大学野球<九国大・福岡大>9回に川村の安打で二走・新保利((6))が生還、サヨナラ勝ちに喜ぶ九国大
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 昨年11月に就任し、リーグ戦初采配の九国大・河野拓郎監督(30)が監督初勝利を挙げた。九国大は同点で迎えた9回2死二塁に川村徹(4年)が遊撃強襲安打を決め、10―9で福岡大にサヨナラ勝ちした。久留米大は13―5で西南大を破り、2018年春以来の開幕連勝。昨秋の覇者、北九大も九大を10―1で退け連勝を決めた。

 指揮官としてリーグ戦初勝利を挙げた河野監督は「選手が一つになって粘って勝てたのは大きい。自信につながる」と笑顔を見せた。中盤から激しい点の取り合いとなったが「みんながつないでくれた。真ん中の真っすぐを強振した」と7回に増野が同点2ラン。9回2死二塁には川村が「高めのスライダー。打席の投手寄りに立ってセンター返しを心がけた」と遊撃強襲安打でサヨナラの走者を迎え入れ、今季初白星を挙げた。

 伊藤健治前監督(71=現総監督)に代わり昨年11月に就任した指揮官は社会人ヤマハで16年日本選手権優勝も経験。オフには30秒刻みで素振りと縄跳びなど12種目のトレーニングをこなす“ヤマハ式サーキットトレ”で選手を鍛えた。「きつかったけど体に切れが出た」と増野。「スイング速度が上がった」と川村。この日のチーム15安打は特訓の成果だった。

 チームの目標はただ一つ。「1戦1勝の積み重ねで神宮行きを勝ち取りたい」。河野監督は17年秋以来5年8季ぶりの優勝を見据えた。 (中島 泉)

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2022年4月11日のニュース