阪神 甲子園での広島戦0―1敗戦は10年ぶり屈辱 矢野監督「仕留められなかったことが課題」

[ 2022年4月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-1広島 ( 2022年4月10日    甲子園 )

<神・広>僅差で敗れ、神妙な表情の矢野監督 (撮影・後藤 大輝)
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 阪神は10日の広島戦に0―1で敗れ、借金が11に膨らんだ。今季3度目の零敗で、同初の0―1敗戦は甲子園の広島戦では12年以来10年ぶりの屈辱となった。打線が好機にあと一本が出ず。矢野燿大監督(53)が「仕留められなかったことがチームの課題」と敗因に挙げれば、本紙評論家・金本知憲氏(54)も「バットが振れていない。各自が状態を上げていくしかない」と奮起を促した。

 甲子園のホームが、どこまでも遠かった。0―1の9回1死三塁で打順は4番。お膳立ては整えながらも、相手守護神・栗林の前に佐藤輝、大山が連続三振に倒れ、14試合目にして早くも12個目の黒星を喫した。

 「最後…。いや、その前に行かなあかんよね。その前にチャンスもつくれるし、すごい厳しいボールとか全然打てないというような感じには見えなかったんで。そこで仕留められなかったということの方がチームとしては課題かなと思う」

 矢野監督は悔しい幕切れの場面よりもむしろ、先発・遠藤に8回2死まで“快投”を許したことを敗因として指摘した。昨季未勝利の右腕から、初回先頭の近本が幸先良く中前打したが、続く中野が遊ゴロ併殺で逸機。2回以降は淡泊にも見える攻撃に終始し、アウトを積み重ねられた。

 チームとしても、矢野監督就任以来3年連続リーグ最多盗塁数の機動力が、ここ6試合連続盗塁なしと生かせず。14試合で3盗塁はリーグワーストで、昨年の14試合終了時にはリーグ最多の11盗塁していた。思い切った采配も振るえていない。

 「“個々の調子を上げてくれ”と言うだけではダメ。俺らも何とか。何ができるか、声を出すとか応援するとかアドバイス送るとかいろんなことがあると思うけど、そういうのを探してやっていくしかないんかなと思う」

 甲子園の広島戦での0―1敗戦は、12年9月1日以来10年ぶりの屈辱。猛虎が泥沼でもがき続けている。(山添 晴治)

 ≪零敗はリーグ最多の今季3度目≫阪神が甲子園で0―1敗戦は昨季7月1日の巨人戦以来。広島相手では12年9月1日以来10年ぶり。零敗はリーグ最多の今季3度目で、シーズン14試合目までに3度は13年以来9年ぶりのチーム最多タイ。00年以降では01、04、13年に続く4度目。

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2022年4月11日のニュース