福工大・片山、逆転サヨナラ弾「みんなが打たせてくれた一本かな」

[ 2022年4月11日 05:30 ]

福岡六大学野球   福工大4-3九共大 ( 2022年4月10日    九共大 )

<福工大・九共大>サヨナラ2ランの片山はホームランボールを手にする
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 3試合が行われた。福工大は九共大と対戦し、9回に4番の片山遼大(りょうた)外野手(4年)が逆転のサヨナラ2ランを放ち4―3で今季初勝利。春8連覇を目指す九産大と、日経大がともに連勝スタートを飾った。

 打球がライトスタンドに吸い込まれると、福工大ベンチはお祭り騒ぎになった。1点を追う9回無死一塁。4番の片山は高めのスライダーを振り抜いた。うれしいリーグ戦1号は今季初勝利を呼び込む逆転サヨナラ2ラン。「みんなが打たせてくれた一本かなと思います」と笑みを浮かべた。

 開幕戦は逆転負け。この日は2点をリードしていたが、8回に同点にされ9回に救援の増木が勝ち越しのホームランを許す展開だった。片山は「(増木を)2日連続で負け投手にする訳にはいかないと思いました」と胸を張った。

 春秋を制覇した13年以来の優勝を目指す中で、今季は選手主体でチームづくりを行っている。片山は「主将の沖を中心に雰囲気が格段に上がりました」と手応え。山本宗一監督は「ベンチもあきらめずに声が出ていた。それがこのチームの生命線じゃないですかね」と目を細めた。(杉浦 友樹)

 <九産大>プロ注目の4番・中村がアピールに成功した。初回無死満塁で右越えにグランドスラム。リーグ戦通算10本目に「いい形で打てた」と話した。4回には左中間を破る適時三塁打を放つなど2安打5打点の活躍だった。視察したオリックスの縞田拓弥スカウトは「飛ばす力がある。凄くいいものを見せてもらいました」と語った。

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2022年4月11日のニュース