ロッテ・朗希完全試合を“先輩”槙原寛己氏が祝福 開幕直後「こんな早い時期にやるとは」

[ 2022年4月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―0オリックス ( 2022年4月10日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>完全試合達成の佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 おめでとうございます。日本ハム―楽天戦中継(BS―TBS)の解説をしていたら、テロップが流れて達成を知った。佐々木朗は今年のオープン戦を見ていたらレベルがかなり上がっていて、近いうちにやりそうな気がしてたんだ。

 春先に「S☆1」(TBS系)のインタビューで「今年は完全試合が出そうな気がする」と話したんだよね。佐々木朗だけじゃなく山本(オリックス)、千賀(ソフトバンク)を含めた3人をイメージしてたんだけど、開幕直後のこんなに早い時期にやるとは思わなかった。暖かかったのが、良かったのかな。

 そろそろ下り坂に入っていく30歳でやった私に対し、彼はプロ入り3年目の20歳での達成。決して無理をさせず、しっかり段階を踏んできたロッテ球団の育成方法のたまものだね。ルーキー松川とのバッテリー。若くして後輩を引っ張っていかなくちゃという思いも、大人に近づけているのかもしれない。

 私の場合はその後、完全試合を達成したゆえの重圧のようなものがあったけど、佐々木朗はまだまだ伸びしろがある。そんな重圧は無縁だろう。日本では誰もやったことがない2度目の完全試合、今回19三振で並んだ1試合最多奪三振記録の更新など、これからもプロ野球ファンを楽しませてくれると思う。

 規格外の投手。今回の快挙は海外に発信され、注目度がますますアップするはずだ。将来的には日本にとどまらず、世界に羽ばたいてほしいね。(槙原 寛己)

 ▽槙原氏の完全試合 巨人の球団通算7000試合目だった94年5月18日の広島戦(福岡ドーム)。中2日での登板となったが、序盤は直球主体、7回以降は変化球を決め球とし、9回を102球、7奪三振。最後は御船英之を144キロ直球でファウルフライに打ち取り、一塁・落合が捕球。阪急・今井雄太郎以来16年ぶり、史上15人目の完全試合、巨人では44年ぶり2人目の快挙達成に「最高です。夢の中にいるみたいです」と声を震わせた。

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