広島・マクブルーム、千金奪首弾「自分のベストスイングを心がけた」

セ・リーグ   広島1-0阪神 （ 2022年4月10日    甲子園 ）

＜神・広＞2回　無死　左越えに先制本塁打を放つマクブルーム（投手・ガンケル）（撮影・成瀬　徹）　　
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　ゲームセットの瞬間、一塁守備に就いていたマクブルームは、少しだけ胸を張った。1―0勝利で、その1点は自身のホームランだったのだから誇ってもいいだろ？…と言わんばかりの表情だった。

　2回先頭、2ボールからの内角143キロ真っすぐを、やや腕をたたんで引っ張ると、痛烈なライナーが左翼ポール付近へ突き刺さった。来日2号。「打者有利だから自分のベストスイングを心がけたんだ。トップスピンがかかった感じだったけど入ってくれたね」

　7日の巨人戦で頭部死球をうけ、8日の阪神戦は大事を取って欠場したが、9日の同戦は2安打1打点。その日は30歳の誕生日でもあった。「長野が食事に連れて行ってくれたんだ。本当に素晴らしい神戸ビーフに、大好きな緑茶、そして煎茶のスポンジケーキ…。これ以上は望めないバースデーだったよ」

　まだチーム本塁打数はリーグ最少の4本だが、同最多の73得点、同最高のチーム打率・261と、打線がつながっての単独首位浮上だ。「ベテランが何ををすれば良いかわかっているし若手も乗っかって躍動している。いい雰囲気だし一緒に戦っていて楽しいね」。広島が、いよいよ走りだした。　（畑野　理之）