日本ハム「ニュー清宮」が7試合ぶり安打&初の中堅守備 新庄ビッグボス&稲葉GM個別指導の効果

[ 2022年3月21日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム4ー1DeNA ( 2022年3月20日    札幌D )

<日・D>試合前練習の清宮(右)に打撃のアドバイスをする新庄監督(撮影・西川 祐介)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(22)が、意地の一打でオープン戦を締めた。20日のDeNA戦で5回から代打で途中出場。7回無死一塁で迎えた第2打席に、オープン戦7試合ぶりの安打となる右翼線二塁打を放った。試合前に新庄剛志監督(50)と稲葉篤紀GM(49)から個別指導を受け、即座に結果で応えてみせた。

 広くなった懐に、吸い込まれるように入ってきたボールをさばいた。7回無死一塁で打席に立った清宮が、122キロの内角スライダーに反応。右肘をうまく折り畳みながら、絶妙なバットコントロールで右翼線へと運んだ。実にオープン戦7試合ぶりとなる安打に「最後、何とか1本出せて良かったです」と胸をなで下ろした。

 前日19日のDeNA戦は2打席連続の空振り三振で途中交代。直近6試合8打数無安打と不振を極めていた。悩める主砲候補に、新庄監督と稲葉GMが試合前に個別指導。指揮官からは「ニュー清宮になろうか」と打席でのタイミングの取り方や構え方など約30分間、身ぶり手ぶりを交えて助言が送られた。

 新庄監督の「リラックスして立ってみ」という指摘通り、オープンスタンスで捕手寄りの左足に多く体重をかけていたのを、スクエアスタンスで両足均等に体重をかける形に変更。丸まっていた背筋も伸ばして構えたことで、内角球にも対応することができた。2人の熱血指導は期待の表れでもあり「凄く伝わるものがありますし、何としても打ちたかった」と燃えないはずはなかった。

 7回の守備ではプロ初の中堅を守った。「言われたら行く。準備はしています」とポジションにこだわりはない。プロ初の1軍出場なしに終わった昨季を踏まえた2022年シーズンが迫る。開幕1軍について問われると「結果だけ見れば出られるような形ではないが、もう自分のやることをやるだけだなと思う」と言った。自分らしさを取り戻して、出場機会をつかんでいくつもりだ。(清藤 駿太)

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2022年3月21日のニュース