阪神ドラ3・桐敷 開幕3戦目の先発決めた!球団12年ぶり「和製開幕ローテ」完成

[ 2022年3月21日 05:30 ]

オープン戦   阪神1-2オリックス ( 2022年3月20日    京セラD )

<オ・神>先発5回無失点と好投した桐敷(撮影・平嶋 理子)
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 阪神ドラフト3位・桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)が27日のヤクルトとの開幕第3戦での先発登板を確定させた。オープン戦2度目の先発だった20日のオリックス戦で散発3安打に抑えて5回71球で零封。2軍戦で5回7失点だった1週間前から修正し、矢野監督にも認められた。先発6番目の椅子は新人左腕に正式に決定し、12年ぶりに外国人抜きの和製開幕ローテーションが完成した。

 並ならぬ修正能力が頼もしい。昨季のパ・リーグ王者に対して5回3安打無失点。桐敷が不安を払拭(ふっしょく)する快投劇で、最後の先発の座を確定させた。

 「ファームでひどいピッチングをしてしまった。修正はできたのかなと。ストライク先行でいくところ、ツーシームをインコースに投げること、打たせて取れたところが良かった」

 5回12安打7失点と打ち込まれた前回13日の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)から中6日。球が高めに集まった反省を生かし、コーナーを丁寧に突く投球を展開した。

 「前回は狙いすぎてしまった。今回はアバウトでいくところを意識して投げられた。ただ梅野さんのミットを目がけて投げることだけ意識して。(打者の)右左関係なく攻めていくことを考えた」

 唯一の四球は10球粘られた初回先頭の福田だけ。以降は3ボールの局面すら一度もなく、直球にツーシーム、スライダーなどを駆使してテンポよくアウトを積み重ね、わずか71球で5イニングを消化した。

 「良いときも悪いときもシーズン中ずっとあると思う。そこをいかに修正できるか。悪いときも悪いなりに投げられるかが大事」

 昨季まで2年連続首位打者の吉田正は三直と中飛に打ち取り、昨季本塁打王の杉本からは2奪三振。「自分の中で萎縮しないように攻めていこうと思って投げていた。結果的に三振になったので良かった」。矢野監督は「丁寧に投げるところはできた」と高評価し、続けて「そうなるんかなと思う」と開幕第3戦での先発起用を明言した。

 ガンケルの出遅れもあり、開幕ローテーション6人に外国人の名前はない。猛虎では12年ぶりの和製布陣。平均年齢26・5歳は昨季27・5歳から、さらに1歳若返った。1週間後と同じ京セラドームで予行演習を完了。「とても投げやすいなって感じた。オープン戦で納得いく結果が出て、ある程度自信になってきた。粘り強く、テンポよく投げるところをファンの皆さんに見てもらいたい」。確かな手応えを左手に残し、3・27を見据えた。(阪井 日向)

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