巨人 ヤングどころかベビーローテーション 1軍未経験の堀田、山崎伊に続き赤星が開幕3戦目先発決めた

[ 2022年3月21日 05:30 ]

オープン戦   巨人1―2楽天 ( 2022年3月20日    東京D )

<巨・楽>巨人先発の赤星(撮影・久冨木 修)
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 未知数だが、伸びしろも十分だ。巨人の開幕ローテーション6枠に、公式戦で1軍登板がない3投手が名を連ねることになった。

 ドラフト3位右腕の赤星(日大)が、開幕前の最終登板で6回5安打1失点。東京ドーム初登板で「たくさんのファンの方も来られていて、力も入った。フォームのバランスも良くなかった」と初回に2四球を与えたが、しっかりとゲームをつくった。桑田投手チーフコーチは「そのつもりでいます」と開幕3戦目、同じ東京ドームでの27日の中日戦先発を明言した。

 これで、ともに20年に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた高卒3年目の堀田、大卒2年目の山崎伊を含めた3人の1軍未経験投手のローテーション入りが確定。伝統球団の歴史の中で、1軍登板がない3投手の開幕ローテーション入りは球団初年度を除き史上初だ。19年ドラフト1位の堀田は、20年の新人自主トレで右肘を痛め12月に育成契約。リハビリを終えた今季、1軍キャンプに抜てきされてアピールを続け11日に支配下復帰した。20年ドラフト2位の山崎伊は、入団前に手術を受け回復したホープだ。

 裏を返せば台所事情の苦しさもある。「今年は6人が固定できるというシーズンじゃない」と桑田コーチ。軸として期待した山口が、オープン戦4試合で防御率6・30。昨年11勝の左腕・高橋も精彩を欠き2軍調整中だ。

 昨季リーグ4位の防御率3・63に低迷した投手陣の再建を、若手に頼らざるを得ない状況。ヤングGよりも初々しいベビーGローテーションで22年のスタートを切る。(小野寺 大)

 《3人開幕ローテ入れば球団初》巨人で開幕ローテーションに前年まで未勝利の複数投手(外国人を除く)が名を連ねるのはまれ。開幕から5試合以上異なる投手が先発したシーズンでは、60年堀本律雄(第2戦=新人)、青木宥明(第3戦=新人)、64年渡辺秀武(第3戦=新人)、大熊伸行(第4戦=4年目)と2度あった2人が最多。3人がローテーションに入れば球団史上初めてになる。

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