トヨタ自動車が準決勝進出 2年目の長谷部が6回無失点 ベテラン多木が適時打放ち、高祖のリードもグッド

[ 2022年3月21日 20:51 ]

社会人野球東海地区春季大会2回戦   トヨタ自動車4ー0東邦ガス ( 2022年3月21日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

東邦ガス戦で好投したトヨタ自動車・長谷部
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 トヨタ自動車が準決勝進出を果たした。入社2年目で公式戦初先発となった長谷部銀次投手が6回を4安打無失点。4投手による継投で、東邦ガスに零封勝ちした。

 「強いボールをストライクゾーンに投げ込むことに集中していました。野手の方に声をかけていただいたり、後ろに良い投手がいることで、ペースを気にせず投げられました」

 2回までに5三振を奪い、リズムをつかんだ。唯一のピンチとなった3回1死一、二塁も2者連続で凡飛。リリーフとして経験を積んだ昨年を引き合いに「慣れではないですが、落ち着いて投げられました」と冷静だった。クロスステップの矯正に本格着手して臨む今季。自慢のストレートもさることながら、変化球でもカウントを整え、9奪三振の快投を披露した。

 打の殊勲者は、入社10年目を迎えた多木裕史だった。3回1死一、二塁の先制機。初球の外寄り変化球を、右前に運んだ。

 「前の打者がバントを失敗して流れが悪くなりかけていたので、何とか自分の仕事をしようと初球から狙っていました」

 狙い通り、二塁から和田佳大が生還。失いかけた試合の流れを再び呼び戻した。昨季は故障に見舞われ、12月の都市対抗も出場なし。チームも初戦で敗れただけに「迷惑をかけた。今年は全力疾走であったり、1球にかける思いを今まで以上に強く持っています」と意気込む。

 高祖健輔捕手も、攻守で勝利に貢献した。守備では長谷部の好投をアシスト。打っては3点差にリードを広げた8回2死二塁から、中前適時打を放った。

 「長谷部の良いところを引き出すことに集中しました。ストレート中心の中でも変化球でストライクも取れ、楽に配球させてもらったと思います。タイムリーはチャンスだったので初球から積極的にいきました」

 一発長打を秘める勝負強さは今季も健在。勝てる捕手として、チーム内の熾烈な競争を制す。

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