【OP戦終了順位】セパ王者“吉兆”昨年と同じオリックス6位、ヤクルト最下位 DeNA期待膨らむ3位

[ 2022年3月21日 19:20 ]

オリックス中嶋監督(左)とヤクルト高津監督
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 プロ野球オープン戦は21日、全日程を終了した。1位はこの日の巨人戦でも9回に防御率0・00男の大勢から田中和が決勝の三塁打を放つなど勝負強さを見せつけた楽天。16試合を11勝2敗3分け、勝率.846だった。待ちに待ったシーズンは25日、セパ同時に開幕する。

 昨年、96年以来25年ぶり13度目のパ・リーグ優勝を果たしたオリックスは今OP戦15戦8勝7敗と勝ち越して6位。昨年OP戦は16戦7勝7敗2分けの6位だった。15年以来、6年ぶり8度目のセ・リーグ優勝を決めたヤクルトは17戦4勝11敗2分けで巨人と同率11位で最下位。昨年も13戦3勝9敗1分けで最下位。偶然とはいえセパ王者が久々にリーグ制覇を果たした前年と全く同じ結果となった。両球団にとって吉兆データとなるか。

 昨年は10戦3勝7敗と11位に沈んだDeNAが16戦9勝5敗2分けの3位と躍進。新型コロナ感染で出遅れた2年目の牧は9打点と“ジンクス”を感じさせない仕上がり。投手陣も開幕ローテ6本柱が決まるなど投打にバランスが整っている。昨年のオリックスのパ制覇で現在DeNAが最もリーグ優勝から遠ざかる球団に。98年以来のリーグ制覇に向けて期待が膨らむ春となった。不安があるとすればオースティンとソトが開幕絶望となったこと。2年連続純国産打線開幕の番長DeNAから目が離せない。

 巨人は2年連続2冠の岡本和がこの日7号を放ちOP戦キングに輝いた。にもかかわらず順位は17戦4勝11敗2分けでヤクルトと同率最下位に終わった。状態が上がらない菅野、坂本の大黒柱2人に不安を残す。しかし堀田や山崎伊、大勢など若い投手の成長も感じられた春。原監督の手腕でOP戦からどう巻き返すか注目だ。

 昨秋の就任から一番の注目を集めてきた新庄ビッグボス率いる日本ハムは20日に連勝締めで勝ち越しを決め5位。指揮官は「全く関係ないね。そんなに簡単なものじゃない」と星取りには興味を示さなかったが、様々な取り組みの成果について「試しすぎや!」と自らに突っ込みつつ「(意図は)みんな何が何だか分かってないよ。でも、俺は分かっている」と不敵に笑った。いよいよ本番。ビッグボスの真価が問われる時が来る。

◇2022年オープン戦最終順位(3月21日)◇

1位 楽  天 16試合11勝2敗3分け 勝率.846
2位 阪  神 15試合 8勝4敗3分け 勝率.667
3位 DeNA   16試合 9勝5敗2分け 勝率.643
4位 ソフトB  16試合 8勝5敗3分け 勝率.615
5位 日本ハム 16試合 8勝6敗2分け 勝率.571
6位 オリックス15試合 8勝7敗0分け 勝率.533
7位 西  武 15試合 7勝7敗1分け 勝率.500
8位 中  日 17試合 7勝8敗2分け 勝率.467
9位 ロッテ  16試合 5勝9敗2分け 勝率.357
9位 広  島 16試合 5勝9敗2分け 勝率.357
11位 巨  人 17試合 4勝11敗2分け 勝率.267
11位 ヤクルト 17試合 4勝11敗2分け 勝率.267

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