山梨学院 異例の内野5人シフト 右翼ガラ空き、捨て身のサヨナラ阻止も及ばず初戦敗退

[ 2022年3月21日 11:45 ]

第94回選抜高校野球大会第3日第1試合 1回戦   山梨学院1-2木更津総合 ( 2022年3月21日    甲子園 )

<山梨学院・木更津総合> 延長13回、特殊シフトを組む山梨学院ナイン (撮影・亀井 直樹)
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 第94回選抜高校野球大会第3日は21日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第1試合では2年ぶり出場の山梨学院が木更津総合(千葉)を延長タイブレークの末に敗れた。20日の近江-長崎日大に続き、2日連続のタイブレークは春夏通じて初。

 延長13回には、高校野球では珍しい極端なシフトを敷いた。中堅手が内野へ前進し、投手と一塁の間へ。右翼手が中堅を守り、右翼はガラ空きとなる捨て身の「内野5人シフト」を敷いた。しかし、木更津総合の3番・菊地の左飛の間に二塁走者・山田は三塁へ進塁。その後、申告敬遠を経て、押し出し四球でサヨナラ負けを喫した。先発したエース榎谷は155球を投じたが力尽きた。

 吉田洸二監督は「きょうに関しては打線が打てなかった。私の作戦が選手に無理をさせてしまったかもしれない。打線は高めの変化球をたたいていこうという指示だったが、走者出してから進められなかった。榎谷は本当によく投げてくれた。途中から変化球でタイミングを外して、緩急うまく使っていた」とし、変則シフトについては「1点とられたら負け。バントを防ぎたかった。相手に打たせたかった」と意図を明かした。

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