金光大阪 春夏通じて甲子園初勝利 エース古川4安打9K完封「勝って校歌…うれしい気持ちでいっぱい」

[ 2022年3月21日 13:57 ]

第94回選抜高校野球大会第3日第2試合 1回戦   金光大阪4-0日大三島 ( 2022年3月21日    甲子園 )

<日大三島・金光大阪> 先発する金光大阪・古川 (撮影・亀井 直樹)
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 第94回選抜高校野球大会第3日は21日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第2試合では13年ぶり3回目の出場となる金光大阪が日大三島(静岡)を4-0で下し、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。 

 金光大阪は初回、2番・福富と4番・岸本の安打と四球で1死満塁に5番・貴島の中前2点適時打と暴投で3点をリードした。6回には6番・松沢、8番・キャリーの安打などで1死一、三塁に9番・沢田のスクイズで加点した。

 投げてはエース右腕・古川が速球にスライダーなどキレのある変化球を交えた投球で好投。序盤は硬さが見られたが、5回には自らの失策や四球で2死満塁も、4番・松永をスライダーで空振り三振に仕留めてガッツポーズ。その後は味方の好守にも助けられながら調子をあげ、138球、4安打9三振で完封勝利を果たしてみせた。

 金光大阪にとって日大三島・永田監督との対戦は永田監督が報徳学園を率いた01年秋の近畿大会決勝で敗れて以来の対戦だったが、見事に勝利。甲子園初出場だった02年の選抜、07年夏、09年選抜はいずれも初戦で敗退。4度目の正直で悲願の1勝をもぎとった。

 甲子園で大阪桐蔭、履正社以外の大阪のチームが勝つのは、2015年夏の大阪偕星学園(◯7ー3比叡山)以来となる。センバツに限ると2009年のPL学園(◯1ー0西条)以来。同年は金光大阪も出場していたが、倉敷工に敗戦した。

 ▼金光大阪・横井監督 74回大会に(初めて)出場させていただいて、ちょうど20年、本当に長かったなあっていう気持ちでいっぱいです。(初回の3点が大きかった)両方の投手、甲子園ということあってちょっと不安定なところもあって、古川は何とかしのげて、私どもはそこで貴島の一本が出てっていう形で、1回の攻防が大きかったと思います。(6回スクイズ)沢田に任せようと思ってたんですけど、カウントが整ったので、信頼をして最後は出しました。沢田がチームの安定剤としてしっかりとやってくれたと思います。(古川は)序盤はなかなか制球がうまくいかず波に乗れなかったんですけど、7回目以降はスライダーが低めに入り出してそこからは気持ちよく投げていたかなと思います。

 ▼金光大阪・古川 チームにとっては初勝利がかかっていることは始まる前から意識しました。勝って校歌を歌うことができて嬉しい気持ちでいっぱいです。きょうの投球は正直緊張でなかなか最初はうまくいきませんでしたが、少しずつ自分の投球を見つけていくことができました。後半は大分落ち着いて投げることができました。捕手・岸本のことを信じて全力で投げた結果だと思います。

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