広島・坂倉 左腕撃ち開幕へGO砲!やっと出たOP戦初アーチ「いいイメージを持ったままいきたい」

[ 2022年3月21日 05:30 ]

オープン戦   広島3ー8ソフトバンク ( 2022年3月20日    マツダ )

<広・ソ>4回無死、右中間にソロを放った坂倉(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 広島・坂倉将吾捕手(23)が20日とのソフトバンク戦でオープン戦1号を放ち、開幕へ準備万全をアピールした。昨季12本塁打のうち左腕からは1本のみだった中、今回は左腕・大関からのソロ。今季は鈴木の移籍により、中軸として大きな期待を背負う。まずは開幕戦で激突するDeNA・東撃ちに向けて好感触をつかんだ。

 開幕戦につながる価値ある一発だった。坂倉は4回先頭で左腕・大関と対戦。初球の顔面付近の抜け球を何とか避けた。「もう当たってでも振りにいこう」。2球目の外角直球に力強く踏み込んだ。そして、完璧に捉えた打球は右中間へのオープン戦1号となった。

 「久々に芯に当たりました。別に(本塁打を)狙っていたわけではないけど、強く振ろうと思った中でああいう結果になったのは良かったなと思います」

 昨季は打率リーグ2位・315を残し、自己最多12本塁打を放った。左腕からの一発は1本のみでも「そんなに気にしていなかった」と苦手意識はない。

 81試合に出場した20年は右投手に打率・302と好相性を誇りながら、対左は同・216と苦戦した。この課題を克服すべく、昨季から左投手に対してオープンスタンスを採用。「見やすさも含めて、投手への入り方が一番しっくりきた」と功を奏して、対左に同・324と対右の同・311すらも上回った。

 鈴木が移籍した今季は、左腕からの長打も求められる。25日のDeNAの開幕投手は左腕・東。「たまたま左から本塁打を打てたし、開幕も左投手。いいイメージを持ったままいきたいと思います」と好感触を手に開幕戦に向かうことになる。

 上半身のコンディション不良により、春季キャンプは2軍で過ごした。今月11日に1軍合流。オープン戦8試合に出場して開幕に間に合わせた。「バットも強く振れるようになってきた。とりあえず元気でオープン戦を終えられたので、また開幕に向けて段階を上げていきたい」。昨季に自身の直前に座っていた4番・鈴木はいない。これまでと同じ5番だとしても、より大きな責任を背負う一年が始まろうとしている。

 「今年もチャンスの場面が多いと思う。チャンスでしっかりと結果を出せるように頑張りたい」。オープン戦打率は・357(28打数10安打)。状態を短期間で万全に戻すどころか、もうひと皮むけるための準備も済ませた。(河合 洋介)

続きを表示

2022年3月21日のニュース