拓大2年ぶり2部V 入れ替え戦なしのシーズンに馬淵烈監督「何のために戦うのか、そこからのスタート」

[ 2021年11月5日 15:56 ]

東都大学野球秋季2部リーグ第5週第1日   拓大6―2立正大 ( 2021年11月5日    神宮 )

<拓大・立正大>優勝を決め感極まる拓大・馬淵監督(左)=撮影・川島 毅洋
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 拓大が開幕から引き分けを挟んで8連勝を飾り、19年秋以来の2部優勝を決めた。

 今季はコロナ禍のために入れ替え戦が行われない特別なシーズン。明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督の長男で昨年から指揮を執る烈(つよし)監督は「何のために戦うのか、そこからのスタートだった。4年生が一人も欠けずに、最後までやってくれた。勝っても何もないが、勝つこと以上の大事なものがあると、僕も勉強させてもらった」と感極まった。

 チームは8月にコロナの影響で2週間、練習ができなかった。加えて、1、2部入れ替え戦がなくなり、ラストシーズンとなる4年生に目標がなくなった。馬淵監督は「ノックを打っていても覇気がなかったし、落ち込みが大きかったですね」と回想する。そんな時、田崎誠也主将(4年・常磐大高)を呼び「これでいいのか?こんなていたらくなら、4年生はユニホームを脱げ」と怒った。

 直後に行われた選手ミーティング。田崎主将は「とにかく一試合ずつ、勝っていくだけ」と優勝を目標に戦うことを決めた。「4年間で一番、腹を割ってミーティングができた」と野球日誌に記した部員もいた。馬淵監督は「あのミーティングでバチッとスイッチが入った。4年生が変わってくれた」と明かした。

 5回2/3を投げ3安打無失点で今季5勝目を挙げた川船龍星投手(4年・松本第一)は「入れ替え戦がなくなった時点で4年生のやる気はなかった。監督さんとも話して、しっかり男にしてやらないといけないと思った」。田崎主将も「4年生の力が一番大切だった。成果が出たと思う」と喜んだ。

 優勝しても、1部昇格のチャンスはない。それでも、最後まで4年生を中心に戦った。馬淵監督は「涙が出るほどうれしい」と、ナインを誇らしげに見つめた。(川島 毅洋)

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