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西日本短大付の恩師が日本ハム・新庄監督にエール 浜崎満重元監督「思い切ってやれよな」

[ 2021年11月5日 05:30 ]

心境を語る新庄監督(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 日本ハム・新庄監督の母校である西日本短大付の元監督、浜崎満重氏(73)と、元コーチの江口祐司氏(59=現・筑陽学園監督)が、「野球人・新庄剛志」のルーツを明かし、教え子にエールを送った。

 高校時代の3年間、新庄氏を指導した浜崎氏は、監督就任について「青天のへきれき。びっくりですね」と驚きを隠さず。何事にも型破りな教え子に、こう期待を口にした。

 「プロ球界も、まとまり過ぎたチームが多いからね。管理野球というか、データ野球というか。そういったものを、そろそろ壊すやつが出てきてもいいのかなと」

 当時も目立ちたがり屋だったが、打撃では意外にも「チャンスに弱かった」という。そこで、3年夏に1番に抜てき。甲子園には出られなかったが、福岡大会決勝の福岡大大濠戦でサイクル安打を記録する活躍を見せた。

 「24時間あいつと一緒でした」と振り返るのは当時コーチを務めた江口氏。造園業を営んでいた父・英敏さん(11年に逝去)の仕事を手伝いながら石投げをして自然と肩が鍛えられ、守備は当時から一級品だった。中継に入った野手の高さに投げた送球が、ライナーでバックネットに直撃したほどだ。2年冬から本気でプロ野球選手を目指し始めたといい、「自主練習は素振りでも汗だくで湯気が出て、本当に声を掛けられないくらいの集中力。スイッチの入った時は凄い」と回想した。

 延岡学園での指揮を最後に08年限りで監督業を引退した浜崎氏は、79~86年には社会人の新日鉄堺を率い、野茂英雄を指導した。

 「野茂もパイオニアだし、新庄も(日本人大リーガーとして)野手では初めて。僕はチームに恵まれていた」

 個性あふれる2人のスターを育てた名伯楽は、新庄監督について「どういう野球をするか楽しみ。それが分からんから面白い」と笑み。最後に「16年くらい野球界にいなかったから、大きな期待をする方が間違っている。思い切ってやれよな、と言いたい」と優しい言葉を贈った。(田中 健人)

 ▽高校時代の新庄監督 1年秋に左翼でレギュラーを獲得し、後に中堅手に。1年時は投手を務めることもあった。寮生活を送りながら夜中に食堂でバットを振るなど努力を重ね、3年夏の福岡大会で決勝に進出。「1番・中堅」として福岡大大濠と戦い、最終打席で二塁打を放ちサイクル安打を達成した。試合は6―8で敗れ甲子園出場は逃したが、この試合で阪神・渡辺省三スカウト(故人)の目に留まり、89年ドラフト5位で阪神に指名された。

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