ソフトB・藤本監督 新庄監督に「勝負しましょう」、元“ご近所さん”に口ヒゲでも采配でも負けん!

[ 2021年11月5日 05:30 ]

<ソフトバンク秋季キャンプ>森ヘッドコーチ(左)と金監督付特別アドバイザー(右)と話す藤本監督(撮影・岡田 丈靖)
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 ダンディズムでも野球でも負けん―。ソフトバンクは4日、藤本博史新監督(57)のもと宮崎での秋季キャンプをスタートさせた。口ヒゲがトレードマークの新指揮官は、同日の会見で口ヒゲをたくわえて臨んだ日本ハムの新庄剛志新監督(49)に反応し対戦を待ちわびた。現役時代の1998年に、兵庫県芦屋市内の同じマンションに住んでいた間柄。新監督対決は新たな話題となりそうだ。

 工藤前監督を継承した「81」のユニホームは、まだ届いていなかった。2軍を指揮した今季と同じ「76」の背番号で藤本新監督として宮崎に見参。口ヒゲを動かしながら新任コーチ、選手と積極的に対話した。昼食時には今季の1軍主力選手と膝をつき合わせ面談もした。「来季の土台つくりのためにいろんなコーチや選手と話して足が棒になった」と初日を振り返った。

 午後の打撃練習の最中に、同リーグのライバルとなる日本ハムの新庄新監督の就任会見が行われた。甲斐、水谷、柳町、上林、川原田らを密着指導し、会見を見ていないが、同じように口ヒゲを生やしていたことを伝え聞き、即座に反応。過去の意外なつながりもうれしそうに明かした。

 「新庄君が(ヒゲ)ですか?実は現役最後、(1998年の)オリックスのとき(兵庫県の)芦屋のマンションが一緒やったんですよ。家を出る時間も一緒で。出る時間を待って出発してくれて。礼儀正しい紳士なんですよ」。98年に新庄新監督は阪神の選手。来季、元同じマンションの住人同士の対決が実現する。当然、ダンディズムの象徴であるヒゲのワイルドさも采配も負けるわけにはいかない。

 「勝負しましょう!と言うといてください。新庄君も明るいし、どんどんどんどんパ・リーグも盛り上がってくれたら、ありがたい」と再会を待ちわびた。王会長兼特別チームアドバイザーも「確かにね、(新庄監督就任で)お客さんが入るのはうれしいこと。テレビでよりも野球場に足を運んでみたくなるプレーをするため、秋の練習は大事」と気を引き締めた。

 来季の巻き返しに向けて、口ヒゲの新監督は「世代交代と言われているし、若手はしっかりとアピールしてほしい」。パ・リーグの指揮官の個性も変革期を迎えているが、藤本ホークスは負けるつもりはない。(井上 満夫)

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