CS前の調整など関係なし!来季こそリーグ制覇へ、井口監督の本気

[ 2021年11月5日 07:30 ]

練習で厳しい表情のロッテ・井口監督(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの球団ツイッターに掲載されていた写真にびっくりした。今季9本塁打をマークした3年目・山口の手だった。皮はベッコリと剥け、手のひらはボロボロになっていた。

 あらためて、井口監督の「本気」を感じた。

 チームは10月30日にレギュラーシーズンを2位で終えた。開幕前から「勝率1位」でのリーグ優勝にこだわることを何度も口にしていた。そんな目標も、残り3試合のところでオリックスに敗れた。

 11月6日から楽天と激突するCSファーストステージに向け、11月2日から全体練習を開始したが、その一日前から安田、藤原、山口、和田、小川、佐藤都の若手6選手がZOZOマリンに集合した。

 敗北が決まった瞬間から、井口監督は「他球団もキャンプが始まる。CSに向けた調整ではない。キャンプのつもりでやらせたい。彼らは成績を残していないので、しっかりやってもらう」と予告していた。

 ただ、まさかここまでやるとは…と驚いた。

 球団関係者は「3時間以上、打ちっ放しになる」と予想していたが、実際には5時間にも及んだ。山口も「ミニキャンプじゃなかっ。普通のキャンプだったです」と苦笑いするほどだった。

 開幕前から安田、藤原、山口が若手期待の「プロスペクト」だった。指揮官は「打率3割、20本塁打」を安田に求め、藤原には近い将来、数々のタイトルを獲得する足がかりにしてほしいと願った。春季キャンプから評価の高かった山口には、右の大砲と期待した。

 ただ、思い描いたような数字を残せなかった。安田は打率・242、8本塁打、藤原は打率・217、5本塁打、山口は打率・207、9本塁打。残念ながら、快足の和田、好守の小川は今季打席数が少なかったが、他選手を押しのけるほどの打力ではなかった。

 佐藤都は「強打の捕手」としての片りんを見せた一方で、守備力に不安を抱えたままで、打席数を増やすには、捕手力を高めるか、もしくはそれを補うだけの圧倒的な打力を身につけるしかない。

 いずれにせよ、若手6人に、ポストシーズンなど関係ないほどの猛練習を課した。指揮官の「来季は何がなんでもリーグ優勝する」とのメッセージだと容易に理解できた。これが、CSにどのような影響を与えるのかも分からないが、個人的にはそれでいいと思っている。

 誤解しないでほしい。リーグ2位から日本一になることを誓っているが、ここを目標に若手が調整するだけでは、これまでのロッテの歴史を変えられない。少なくとも、この6人衆のうち、一人でも二人でも本物のレギュラーとなれば、来季の優勝はぐっと近づくはずだ。(記者コラム・横市 勇)

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