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日本ハム・新庄監督 派手なキャラクターに隠れがちも随所に見えた「野球IQ」の高さ

[ 2021年11月5日 05:30 ]

06年、天井からゴンドラで降下するパフォーマンスを披露した新庄
Photo By スポニチ

 現役時代の新庄氏は派手で奔放なキャラクターに隠れていたが、「野球IQ」の高さも随所に見えた。

 04年の開幕戦。「2番・中堅」で先発出場した日本復帰初打席はノーサインでの送りバントだった。同年は2番が最多の61試合。メジャーでは全打順を経験し、当時のトレイ・ヒルマン監督は「(攻撃陣の)全体を底上げしてくれる」と状況に応じた打撃ができる資質を見抜いていた。

 さらに、新庄氏は打撃で悩む若手には相手投手の状態も加味して「打席のどこかでカーブが来るから、それを狙えばいい」などとシンプルかつ具体的に助言。「頭にスッと入ってくる」と感謝されていた。中堅守備では左翼手、右翼手のポジションを1球ごとに指示して外野を統率した。

 13項目にも上った公約。奇想天外なものばかりでなく、過去の成功例に即したものも多い。(6)「投手3人、野手4人のタレント」については前回自身が日本一に貢献した06年があてはまる。日本ハムはダルビッシュ有(現パドレス)と八木智哉が2桁勝利を挙げ、マイケル中村は最多セーブのタイトルを獲得。打者では小笠原道大、セギノール、稲葉篤紀(現GM)と自身が2桁本塁打を放った。(5)「トライアウト再参加で代打オレ」は合同トライアウトには2回まで参加できることを念頭にした発言だ。

 ちなみに(3)「選手も一緒に天井から降りる」は、06年6月6日の阪神戦で札幌ドームの天井からゴンドラで降下したパフォーマンスを意識したもの。関係者によれば、複数人の同時降下も技術的には不可能ではないという。(4)「試合中のインスタライブ実施」に関しては、ベンチに通信機器の持ち込みは禁止されているものの、大リーグでは既に公式戦の試合中に監督らが中継局のインタビューを受けるなどのファンサービスが行われている。

 選手育成や采配、チームマネジメントという部分は未知数。しかし、自身とチームを盛り上げる「プロデュース力」では、現役時代に成果を残している。野球IQを駆使してかじを取ることができるかが、監督として成功する鍵になる。(02~06年日本ハム担当、スポーツ部野球担当デスク・大林 幹雄)

≪新庄監督13カ条の公約≫
(1)チームもプロ野球も変える
(2)世界一のチームにする
(3)選手も一緒に天井から降りる
(4)試合中のインスタライブ実施
(5)トライアウト再参加で代打オレ
(6)投手3人、野手4人のタレント
(7)開幕投手にルーキー指名も
(8)監督と外野守備コーチ兼ねる
(9)ノーヒットで点を取る
(10)ユニホームも変える
(11)メンタルの強さを引き出す
(12)人の悪口は言わない
(13)自分の考えを本にして渡す

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