巨人・亀井が引退 バットマンという言葉が似合う職人気質、原監督「弱い部分を出せる人は逆に強い」

[ 2021年10月21日 09:50 ]

巨人・亀井
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 巨人が21日、亀井善行外野手(39)が今季限りで現役を引退すると発表した。巨人一筋17年。故障と闘いながら年々、心は強くなっていった。

 強い精神力も熟年期に入っていった。若い頃は故障が多く、原監督いわく「強そうで弱い」選手だった。先発出場が続いた19年の試合前のことだ。指揮官はマッサージを受ける亀井に「亀ちゃん、今日は代打の1打席でいいよ」と声を掛けた。若手時代なら無理をしてでも先発出場を望んだだろう。だが「はい、ありがとうございます」と素直に返答したという。指揮官はその言葉に本当の強さを感じた。「(第2次政権時は)弱い部分を出さない存在だった。弱い部分を出せる人は逆に強い」と成長を実感した。

 「バットマン」という言葉が似合う職人気質。試合前習練習で黙々と流し打ちを行う姿が印象的だった。ボールの底をバットでこすり、球が重力に逆らうように地面と水平に飛んでいく。その軌道は芸術的だった。

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2021年10月21日のニュース