西武ドラ2 筑波大・佐藤 初代新人王以来72年ぶり、国立大出身者の獲得誓う

[ 2021年10月21日 05:30 ]

潮崎哲也編成グループディレクター(左)と記念撮影する佐藤(撮影・柳内 遼平)
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 72年ぶりの快挙にロックオンだ。西武からドラフト2位指名された筑波大・佐藤が20日、茨城県つくば市のキャンパスで潮崎哲也編成グループディレクターらから指名あいさつを受け「2桁勝利はしたいですし、新人王を獲れるような数字を出したい」と語った。

 鋭いスライダーとチェンジアップを駆使する最速152キロ左腕。国立大出身で新人王を獲得すれば、大分経専(現・大分大経済学部)出身で173勝を挙げた元毎日の左腕・荒巻淳が1950年にパ・リーグ初代新人王に輝いて以来、史上2人目となる。

 ドラフト1位の西日本工大・隅田に続いて即戦力左腕を獲得した潮崎ディレクターは「(1位を)佐藤君にいこうか最後まで迷った。まさか2位で残っているとは」と改めて高い評価を口にした。佐藤は隅田とインスタグラムで連絡を取ったといい「2人でローテーションを守っていきたい」。左腕不足のチームに強力なコンビが加わる。(柳内 遼平)

 ▽荒巻淳(あらまき・あつし) 大分商―大分経専―別府星野組を経て50年毎日入り。49年の都市対抗では左腕エースとして優勝し、橋戸賞を受賞。「火の玉投手」の異名を取った。プロ入り後は50年に新人ながら26勝、防御率2.06で最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得。新人王にも選ばれた。通算173勝107敗、防御率2.23。引退後は阪急、ヤクルトで投手コーチを務め、71年44歳で死去。85年殿堂入り。

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2021年10月21日のニュース