ヤクルト1位 法大・山下輝またまた快投 9回0封で16イニング連続無失点

[ 2021年10月21日 05:30 ]

東京六大学野球第5週第4日   法大0―0慶大 ( 2021年10月20日    神宮 )

<法大・慶大>9回、力投を続ける法大・山下輝(撮影・西川祐介)
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 2回戦1試合が行われ、法大は慶大と0―0で引き分けた。ヤクルトからドラフト1位指名を受けた山下輝投手(4年)が9回を投げ切り、3安打無失点の快投。チームも0・5ポイントを獲得し、5位に浮上した。慶大は4勝4分けでポイント6となり、首位をキープした。

 山下輝は覚悟を決め、今春リーグ戦で一発を浴びた右打者の懐を攻めた。2回無死。ソフトバンクからドラフト2位指名の慶大・正木にカウント1―1から146キロ直球を内角に投じた。ストライク。4球目は外角ツーシームで空振り三振に斬り「今年一番いい打者だから内角を使わないと長打を食らう。思い通りに投げられた」と笑った。

 「意識した」という正木との対戦。2打席目も空振り三振に抑えた。リーグこそ違うが同じ即戦力の期待を背負ってプロ入りする打者に対し春のリベンジに成功。打線の援護に恵まれずに引き分けたが、108球で9回3安打無失点に抑えた。

 これで16イニング連続無失点。MAX152キロ左腕は、この日も149キロを記録。視察したヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスクも「安定感がある。大崩れしないのが彼の持ち味」と高く評価する。

 試合前にエース兼主将の三浦銀二(4年)と交わした約束も守った。「情けない試合が続いているけどファンや応援団のためにも締まった試合をやろう」。前日は三浦が3回5失点KO。「もう一人のエース」と自任する山下輝が意地を見せた。

 部内のコロナ禍による調整遅れの中、底力は示した。「あと2カード残っている。何とか1勝か2勝」と山下輝。最後までチームのために左腕を振る。(伊藤 幸男)

 ▼慶大・正木(3打数無安打で2三振)思うような打撃ができなかった。改めて(法大の)山下はいい投手と感じました。

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