リーグ優勝に向かって一丸で戦うヤクルト さまざまなポーズで一体感

[ 2021年10月21日 08:00 ]

ナインとおなじみのポーズを決めるヤクルト塩見
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 2年連続最下位から躍進し、15年以来、6年ぶりのリーグ優勝に向かって一丸で戦っている首位・ヤクルト。特に9月以降は球団新の13試合負けなしの9連勝を記録するなど、圧倒的な強さを誇る。

 以前から「アットホーム」と表現されるチームの雰囲気は、さらに増し、ここにきて活気もあふれている。空気作りに一役買っているのがホームラン後のポーズにあると思う。

 手首を曲げた両手を掲げる「ナポレオンポーズ」はもはやお決まり。発端は今季1番に定着した塩見だ。今季序盤、塁上でガッツポーズした時、手首が曲がっていたため「ダサいからやめろ」といじられた。さらに「“もう一本の手もつけろ”と言われて」と両手に。馬に乗った絵画で有名な皇帝ナポレオンがイメージだ。ファンにも浸透し、山田や村上も行うようになった。

 新助っ人コンビにもそれぞれ特徴的なポーズがある。主に5番を任されているオスナは一発を放ってベンチに戻るとカメラに向かってハートを作る。「妻、娘、息子への愛を示すポーズだ」と家族への感謝を表現。サンタナは両手で口ひげを触るポーズが定番だ。入団当初は立派なひげをたくわえていたが夏場にバッサリ。再び伸び始めた自慢のひげで、ベンチを盛り上げる。

 最近は西浦が右手を突き上げるガッツポーズ。青木や外国人コンビはタイムリーを打った際に塁上で両手を左右に振る。ベンチのナインもそれぞれのポーズに呼応して一緒に喜ぶ。何点差があっても、最後まで諦めず、全員が声を出してチーム全体の士気を維持する。この一体感が、今季の強さの理由の一つだと思う。(記者コラム・青森 正宣)

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2021年10月21日のニュース