巨人・阿部2軍監督が1軍作戦コーチに配置転換 残り15戦で異例の人事、逆転Vへ低調打撃陣の再建託す

[ 2021年10月5日 02:00 ]

1軍作戦コーチに配置転換されることになった阿部2軍監督(右は原監督)
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 巨人が5日から阿部慎之助2軍監督(42)を1軍作戦コーチに配置転換することが4日、分かった。イースタン・リーグは3日で全日程が終了。ヤクルト、阪神の上位チームを追う中、逆転でのリーグ3連覇へ打撃強化や作戦立案を担う。

 2軍監督に就任した昨年は9月に虫垂炎の手術を受けて入院した元木ヘッドコーチの代行も務めた。14試合にベンチ入りして9勝5敗。「勝ち越せたのでうれしい。(原監督の)決断力だったり、びっくりすることが多かった」と語っていた。

 今回の役割はさらに重要だ。失速した9月に低調だった攻撃陣の再建。通算406本塁打、2132安打の男は捕手経験も豊富でバッテリー強化も期待される。この約2年間で多くの若手を1軍に送り出し、今季は丸や中田が不振で2軍落ちした際はマンツーマン指導も実施。原監督も「慎之助がガンガンやってくれている」と信頼する。2軍は11日にフェニックス・リーグが開幕するため二岡3軍監督が2軍監督代行を務め、1軍の石井野手総合コーチは3軍コーチに配置転換となる。

 チームは5日から5・5ゲーム差で追う首位・ヤクルトとの3連戦(神宮)。直接対決は計6試合を残しており百戦錬磨の原監督は「今の(追う)立場からいくと直接対決というのが望むところ」と見据える。残り15試合で2位・阪神とも3試合の直接対決を残す。「勝負の9試合」に向けチームの活性化も期待しての配置転換だ。

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2021年10月5日のニュース